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2008年9月12日 (金)

ロボット・ブックスキャナーとガラスのハート

 先日、といっても数週間前の暑い夏の一日でしたが、永田町の国立国会図書館に行った。今どきはネットで調べてハイポン!という時代ですから、だんだん“生の図書”に接する機会も減っていますね。でも“調べることは歩くこと”。本を書く人もコンサルタントも、歩かないとダメです。ネットの調査だけでは書くことに差別化もできませんし、目と足は、直接つながっている感覚器官です。

 「図書館でコピーサービス」というのも、そのうち「銭湯の番台」くらいの死語になるなと思いつつ、専門誌のコピーサービスをお願いしました。ふと、国会図書館は上向きコピー機を昔から導入していたのを思い出した。

【hmm…なアドバイス207.ロボット・ブックスキャナーとガラスのハート】
 古い写真ですが運良く見つけました!1983年頃の雑誌のようですが(NII-Electronic Library Serviceとある)、そこに富士ゼロックスと国会図書館が2年ごしに共同研究して、図書専用の複写機を開発した、とあります。今からちょうど25年前です。

13  引用元 

 特徴は上向きの複写です!大量の複写を合理化したいこと、そして下向きにバシンと図書を向けるコピー作業で本が傷むので、上向きを開発した。上向きにして、スライドさせてコピーを取るので、作業者はページをめくるだけでいい、と記述があります。

 当時、わたしはマーケティング・リサーチャーとして社会人を始めた頃。国会図書館にはよく訪れたもの。で「コピー、遅いよ!」とよく嘆いていたのですが、裏方では技術革新があった。

【現代のロボットコピー機】
 時は移り2008年。凄い複写機、いえ“自動ページめくり&ギロチン(?)型のスキャナー”の登場です。

Treventusscanrobotbookcopier

The ScanRobot, by German robotics firm Treventus Mechatronics,
is able to scan entire books without any help from a human —
not even to turn the page. It cradles books so that they remain
open at a 60° angle, and then it dips a prism-shaped scanner
down between the pages. The pages stick to the wedge as it
rises and flashes the pages with LED lights.
 引用元 DIVCE

スキャンロボット(ScanRobot)は人間の手を借りずに1冊の本すべてのページ
をスキャンできます。本のクレードルに60度の角度で本を置き、くさび型のスキャナ
で本の間のページを読み取る。ページめくりはくさび機器とタイミングを合わせて
LEDライトでページをフラッシュさせつつ、めくります

Scanrobot_2

 独ロボットメーカーのTreventus Mechatronicsが開発したこのマシン、1分間に25ページをスキャンする能力があるとされる。実は英文のペーパーバッグを買ったけれど、とても読み通せなかった'Lord of the Rings'(1,187ページ)を1時間かからずスキャンできる。動画を見てください。

【BookEye3は販売中】
 この商品がいつ売り出されるか、いくらか、この記事にはなかったけれど、類似のコピー機がすでに08年7月から売り出されている。これもドイツ製。

2 3_2

BookEye3は、ドイツImageWare社が開発したA2サイズの書籍、文書、台帳等を
撮影し電子化する高性能、 高品質のブックスキャナーです。
引用元エキサイト

 780万円とあるので、図書館や公文書館、博物館など、印刷された文書をあとで保存する必要性があるところに限られそうだ。

【スキャンの用途は広がる】
 用途はコピーだけにあらず。それを考えると市場は広がる。780万円はけっして高くない投資にすることができそうだ。

・絶版本から複製をつくる。(理不尽なオークションを正常化できる)
・読み取り、タグをつけて、グーグルする(ま、そのままです)
・読み取り、同時に翻訳する。(ハリポタもすぐに出版できる)
・読み取り、同時に要約する。(政府白書を読まなくてすむ)
・読み取り、問題をつくる。(先生の自動化)
・読み取り、回答をつくる。(生徒の自動化)

6  複写はくさびがた、創作は何型?

【hmm…な想い】
 文章を書くという作業、かんたんじゃない。書く前に何年いや何十年の蓄積も必要だし、書けるようになるためには、何十万字も書く必要があるから。それなのにこのくさびスキャナにかければ、至極かんたんに読み取られてしまって、刺さるのがとても痛そう(笑)。

 自分を含め、頻繁に文章を書くブロガーたちのことを考えました。

 文章をクリエイトすることは、書きたいこと(対象)と、自分(熱情)の間に、ほんの一枚ガラスを置く作業。熱を隔てるそのガラスの置き方が悪いときは、熱が外にそのまま出てしまう。それで炎上する書き手もいますよね。そういうときは、配慮が少ないとか書き過ぎなのです。弁解の余地なしですが、でもかわいそうだとも思うのです。

 書いた本人もとっても反省してますし、悪気があってじゃないから、熱が強すぎたことを悔やんでいます。ガラスをもうちょっと厚くできればよいのですが、細工のように厚さ・薄さが制御できないことがしばしば。なぜなら“パッション=クリエイト”だから。制御すると書けなくなってしまうし、しばしば制御ができない

 わたしの原料も“熱”。だからよく蒸気機関のように爆発するし(笑)、冷えてまったく燃焼しないこともある。ガラスの厚さ・薄さをうまく制御できずに、すぐに溶けたりします。アマチュアといわれればそう。

 でも、およそクリエイターは似ているところがある。ゴッホやゴーギャンの昔からそれは変わりません。わたし自身=ちょいクリエイターの立場から、それを理解してあげたい。今日は以上です。

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