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2008年9月 8日 (月)

“Think Different”から“Act Different”へ

 明日、08年9月9日は何の日でしょうか? 9・9だから救急の日?(でしたっけ) いえいえApplerにはワクワクするSpecial Eventのある日です。それも“Let's Rock”がスローガンのようだから、音楽関連の新製品発表が大きなテーマ。

223039banners “会場は踊る”

iPodのフルモデルチェンジとiTunes 8(ソフトウエア)のヴァージョンアップを中心にAppleの新製品発売イベントがサンフランシスコで行われます。あらためてAppleの戦略について考えた。

【hmm…なアドバイス204.“Think Different”から“Act Different”へ】
 発売予定にはMacBook(フルモデルチェンジ)、OS X(バージョンアップ)もある。まだ“タブレットMac”は出ないのだろうか?ネットではリークやスッパ抜きでヤカましいですが、それも明日(日本時間は明後日未明)いったん静まり、ジョブスのプレゼン後、またにぎやかになるのでしょう。

7  ジョブス@iMacのプレゼン(1998年)

 時代のアイコンになった15インチCRTの筐体カラー、ボンダイブルー。スケルトンと曲線の輪郭。革命的だった。しかも、Gizmodeのいちるさんの記事で思い出したが、あの商品発表のキーワードは“Hello again”だった。

Hallo 6

 左のモデルは1988年頃のマッキントッシュⅡ、右のモデルは1998年のiMac。“Hello”と共に現れたマッキントッシュが10年後に“Hello again”で再登場した。もちろん、ジョブス自身が一度Appleを追われるように退職し、再復帰したのにちなんでの“アゲイン”。

 ちょっと長い(7分)けど、iMacを発表するジョブスの歴史的なプレゼンを。

 長い!と言って観ない人には次の懐かしの画像を。

10 美しい筐体でした。

【11年で高めてきた差別化の整理】
 “Jobs again”の11年を振り返り、その圧倒的な成功を目の当たりにすると、やはり“Think Different”が起点である。Think Different、「違う考えかたをしよう」はAppleのスローガンであるだけでなく、理念であり存在理由でもある。それを突き詰めてきた10年だった。

 Differentを日本語で言えば、“差別化(Difference)” “差異化(priority)”。他企業と違うことをしようのアプローチとは(教科書的になってスマンが)、次の3つの展開がある。

・カタチやデザイン
・ブランド要素
・体験

 カタチやデザインの違いとは、iMacのボンダイブルーやその筐体デザインだ。あるいはMSゴシックでシブシブ満足するか、ヒラギノを自分の文字と感じるかの(大きな)違いと言ってもいい。ブランド要素の違いとはCoolなステータス感だ。それを手にしている人がCoolとは限らず、Foolもいるぞって?ムムム。作り手がお客さんを選ぶこともある。

体験の違いとは、探索から購買、使用、満足、リピート購買に至る、買い手が五感で感じること。それは生活のなかでAppleのシェアを高めることでもある。シェアが高まれば、それはひとつのブランドではなく時代のアイコンとなる。この10年にAppleが成し遂げたのはそれだ。

【10年の“Helloes”たち】
 この10年の、主なAppleの商品を挙げてみよう。

・iMac 
・G3、G4 PowerMacs
・貝殻型のiBook
・Mac OS X
・Appleストア
・iPod
・iTunes
・PowerMac G5
・Mac mini
・インテルマック
・MacBook Pro、MacBook
・Mac Pro
・Apple TV
・iPhone 

 消費革命をもたらした商品開発のすごさ。それは“Think Different”のタマモノだ。

【hmm…なアドバイス】
 iMacやG3、G4、そいてMacBookは商品化のDifferentだった。一方、Apple ストア、iTunes、Apple TV、iPhoneは“消費体験のDifferent”となった。消費体験とは“パーチャス(購買)”である。Appleは消費者のパーチャスを起点に、業界常識や消費者自身の常識をもことごとく壊してきた。

 それまでPCショップや量販店で売るのが当たり前だったPCを、自前のApple ストアで売ること。iTunesというCDと音楽業界をぶっ壊した直販。Apple TVでPCと放送と家電を融合させること、そしてiPhoneによって通信業界・ネット業界・ゲーム業界のしきたりを壊し、さらに国によって違う保守的な通信業界の慣習を壊し、ソフトウエア・クリエイター業界を作り直しつつある。

 もはや“Act Different”と呼んでみたい。この10年のHelloは商品化の革命、これからのHelloは既存のインダストリーをさらに壊す革命だから。わたしはそんなふうに思った。今日は以上です。

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