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2008年10月17日 (金)

これタレの出口と、SAKURAの春のエピローグ

 「タレがこぼれタレ」なんて駄洒落を飛ばしているヒマはないけれど、昨日ビジネスメディア誠にアップした『たれコレ』にまつわるこぼれ話を今日は書いておきたい。

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 きっかけはタレだったが、最初に連絡を取らせて頂いてから、あれよあれよと2つのメジャー新聞にタレの記事が掲載され、正直、その上でわたしごときのマイナーライターが書くことがあるのか?と思った。それに食分野は専門のライターさんがゴマンといて、わたしの舌の語彙力、さほどではない。隣に座る“料理コンサルタント”のCherryさんに、フフンと鼻でくくられるのも癪だし。

 ところがこれタレの開発者で、プレスリリースの第一人者の蓮香尚文(はすかひみ)さんにお会いすると、おもしろい話がたくさん。特に刺激されたのが「出口から考える」だった。

【PRとは戦略をつくる仕事】
 蓮香さんのおっしゃる“出口から”は、狭い意味ではプレスリリースでの表現とその反響であり、広い意味では社会へのインパクト、つまり社会を少しでも変えることから考えよう、その2つのねらいというか想いがある。

 記事には書かなかったがこんなエピソードを教えてもらった。蓮香さんは、学生時代に小田急百貨店でアルバイトをしていた。その職場の管理職にとても尊敬できる方がいた。卒業して就職して、PRの仕事を起こした頃、その管理職さんに街角でバタリと再会した。

 「元気なようだね」「ええおかげさまで」「何やってるんだい」といった会話を交わした。管理職さんが訊いた。「ところで今、何やっているんだい?」

 「PRです」と蓮香さん。
 「ほぉ。良い仕事やってるな。戦略をつくる仕事だ」

 そんな卓見に感激されて、蓮香さんは、会社のPRとは商品開発後の付け焼き刃ではなく、その上流の戦略から深く関わり合うべき仕事である、ということを社会に伝えようとしてきた。いまどきの“CSR”、企業の社会的責任論が、企業のエコ責任と対になって、押し付けられるように言われるずっと前からだ。これは凄いことだと思う。

 入口=事業戦略、わたしの言い回しでは“お客さまのしあわせ”、そこからマーケターもPRパーソンも考えるべき。そこの想いは彼と一致したと思っている。

【むつかしいなあ、出口からのプレスリリース】
 “プレスリリースとは出口から”、要するにその企業の戦略からと語る蓮香さん。でも出口から考えることはあんがいむつかしい。

 自分の事業や人生の旅の到達点から、やるべきことを組み立てる。目標を手帳に書き込みTO DO Listsを書き連ねる。その実施状況をモニタリングして絶えず修正。ああ、新しいモノ・コト好き、行き当たりばっ旅、O型で獅子座、ネアカな狼(動物占い)のわたしの対極にある人生姿勢。むつかしい。

 出口からのプレスリリース、すなわち戦略とは、自分をブレないように律する作業でもある。

【ナチュラルに生きたい】
 自分が出来ないなら、自分の分身でやろう。マーケティング・エンターテイメントと銘打って『SAKURAの春』、異国を漂うコバヤシと後藤をめぐる物語を綴ってますが、これを(出版とか演劇とかで)プレスリリースするなら?と考えた。いくつかスローガンが思い浮かぶ。

・海外放浪の日本人の若者の奮闘記(体験記)
・放浪の果てに、何かをつかむ物語(ピカレスクロマン)
・海外における日本文化の普及物語(社会文化誌)

 いずれもYes。ちょうど今日、盟友TOMOYOさんがコメントをくれました(ありがとう)。前のが記録ぽいよと言われて、それは感じて、もっと“自然体”で書き直したくて。自分も励まされたい人物像と行動を描いておきたい、と思いました。だから書き直しにあたり“エピローグ”から書き始めました。終わりから描けば、心の到達点が決まりますから。

91607_pc_m  サクラのマンホール。

 生きる上での体験も思考も、本屋の書棚のように「人生」「ビジネス」「文学」「飲食業」とジャンル分けやカテゴライズはできない。人はさまざまなジャンルの事象を受けとめて、さまざまに対処する生き物。複合体。それがナチュラルなのです。でも社会生活で自分を細切れにして、心にパーティションをつくり、自分で自分を分裂させて、だからストレスフルになる

 “ナチュラル”をどう実現できるか、それが生き方の出口なんじゃないかと思っています。今日は以上です。

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