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2009年2月24日 (火)

光岡自動車のおくりぐるまの発想

 流行に左右されないことを、いや流行に背を向けることを、一種の信条にしているわたしとあろうことが、このニュースにはフィッシングされてしまった。おもしろそうだとクリックしてしまったじゃないですか。それはー。

 『光岡自動車、おくりぐるま(新型霊柩車)「ミツオカリムジンtype2−04」を発売

 “おくりぐるま”にひっかかり、しかもあのユニークなクルマづくりの光岡自動車。アカデミー賞への便乗ですか?(と思いきや、実はかなり計画的です)。

【hmm…なアドバイス329.光岡自動車のおくりぐるまの発想】
こうした中、従来の商品郡に加えまして今回発表致します 『ミツオカ
リムジンtype2−04』 は、従来の霊柩車と比べひと味違うアドバン
テージを持った商品として、満を持してお届けするものでございます。

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引用文の出だしの「こうした中…」の前をはしょったが、同社では15年前から霊柩車を輸入販売していて、02年から特装車輛として生産を開始。かなり売れ行きがいいのでオーダーメイドから受注後生産のレディメイドの発売に至ったということらしい。

 おくりびとさえも「いいね!」とうなずく(かどうか知らねども)ポイントは次の通り。

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・全長5,170mmという小型さ
・1500ccか1800ccという小排気量のエンジン
・5,229千円〜という低価格
・低いランニングコストメンテナンス体制

 リンカーン・コンチネンタルあたりの霊柩車は、全長が7mと長く、厳かさというか厳めしさが際立っているが、5mちょいという長さなら、密集住宅街もらくらくだし、女性ドライバーでも運転できる、さらに1500/1800ccという、今までの霊柩車ではありえない小さな排気量は、燃費もいいのでランニングコスト安につながる。

 考えてみれば、死んだ人が「おい、もっと飛ばしてくれ!」と言わないので、1500ccでも十分(起きあがられても困るしね_笑)。

【4輪駆動の霊柩車で送られたいですか?】
 内装もかなり質素&倹約で、今どきの不況仕様です。どうやらべース車輛は、同社で発売しているミドルレンジ・セダンの『Nouera/ヌエラ』。わたしの憶測なので外れていたらごめんなさい。でも車幅や排気量、車格から観てもまちがいないと思う。

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 しかも、ヌエラにはもともと4WDタイプがあります。この霊柩車type2−04でも4WDがオプションで選べるのです!だから間違いないでしょ。しかし…それって、山岳地帯や荒野、砂漠地帯でのお葬式でも採用できるってことですか?(笑)。死体も4点シートベルトでおさえなきゃ(冗談がキツくてごめんなさい)。

【霊柩車市場を変える光岡自動車の戦略】
 このクルマ販売の大不況下でも、特装車輛は需要は安定していると思われること。Responseの記事によると(2005年時点とやや古いのですが)、国内には霊柩車が約1万1000台あり、全国霊柩自動車協会に登録数は約6割の6202台。その内訳は「宮型32%、洋型14%、バス9%、バン型45%」だそうだ。

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 全国霊柩自動車協会のHPより。

 バン型が多いが、これは“病院→葬儀場”の車輛。数値は保有数なので、控えめに観て10年持たせたとして、年間1,100台くらいの需要だと仮定。光岡のtype2は洋型にあてはまるので、年間需要/市場規模は(感覚的に)150台。光岡ではおそらくバン型や宮型の需要を取り込めると考えるので、規模的にはその倍以上の300台以上はある

 個性的な車輛づくりの光岡自動車なら『需要構造を変えられる方程式』があるのでしょう。不況でもこんな切り込み方、まさに脱帽しました。

【hmm…なアドバイス】
 街で光岡自動車のクルマをみかけると“あ、光岡だ!”と思います。やっぱり個性的だし、クルマってこだわって乗る乗り物だったよね、と思ったりして。

 わたしは最近、半ば意識して自動車のことを取り上げるようにしています。ブログだけでなくビジネスメディア誠の記事(林田さんの“IDING F460GT”)にも一度取り上げました。それは業界が苦境だからというより、この構造不況で業界構造が変わり、これまでにないバリューを打ち出せる、すごく大きなチャンスの時期だから。光岡自動車、さすがだと思いました。今日は以上です。

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