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2009年2月 5日 (木)

アート化したマスキングテープに学ぶ“ピープルモデル”

 今日のビジネスメディア誠での連載“うふふ”マーケティングへのリードはこちらです。

アート化したマスキングテープに学ぶ“ピープルモデル”
カモ井加工紙の“アート用”マスキングテープ「mt」はなぜヒットしたのか? 
「建設ネットバッグ」「ねじキューピー」「ラフィア」「OpenOffice.org」
など、似たようなヒット商品と比較してヒットの秘密を分析してみた。
続きはこちら

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 今回は前回のマスキングテープ『mt』の話題を掘り下げてみた。それはインタビューをしていたときに感じたこと、“類似する事例が思い浮かばない”。いろんな視点から見れば、mtの成功の理由を半分とか、1/4くらいとかまで説明はつく。でもぴったりすることは思いつかない。そんなことからのエッセイです。

【事業運営のまん中に、人間】
 事業開発ないし製品開発、それはどんなきっかけから始まるものだろうか?

 従来路線の拡大や商品ラインの増強もある。思いきって過去路線否定をテーマにすることもある。人脈(持ち込み案件)で拡張してみようということもある。トップの発想や指示もある。技術開発からの発見や副産物、営業一線からの顧客情報、カスタマーセンターに届く意見やクレーム、競合企業の新製品へのカウンター、などなど。

 ちょっと思いつくだけでこんなにいろいろ。どれが成功しやすいか、因果関係まで過去事例を精密に調査しても、黄金律まで見いだせないとは思う。むしろ、当事者が“これこそ黄金律”と思い信じて行動することが成功にはたいせつなこと、とも思うし。つまり成功には(失敗にも)いろんな条件が重なるから、たったひとつの正解はない

 でもカモ井加工紙には、担当者たちに“殻を破ることへのやわらかさ”があった。mtを生み出すきっかけとなったマスキングテープマニアの女性たちは、カモ井以外の会社にも同じ提案をしていたのである。その中でカモ井加工紙だけが、“場違いの要請”に応じてくれた。応じたのは誠の前回のエッセイでご紹介した2人の社員である。これが事実なのである。事業運営のまん中に、それを左右する人間がいる。

 カモ井と他の会社の違い、どこにあるのだろうか?外部の声を活かせるか活かせないか、企業のシステムの問題というよりも、“自分の殻を破れるか破れないか”という基準。つまり“その人”、人間力なのである。そういう人がちゃんと育っているかどうか。企業組織とは、実に水ものだと思う。老舗でも壁を壊せる事例はある。ひとつ挙げてみよう。

【既存の開発思考の破壊=“隠さない”という転換】
「Vibe」は、“隠す”ことを主眼とした今までの補聴器の概念を覆し、
“見せる”ことと、アクセサリー並みの“軽さ”にこだわったまったく新しい
タイプの補聴器です
引用元 

4

 シーメンス ヒヤリング インスツルメンツ株式会社から発売された『Vibe』は、従来の“隠す補聴器”の考え方を一新し、ファッションの一部として“見せる”ことにデザインを注いだ製品。着せ替え方式で本体カバーをチェンジできるで、その日の気分、ファッションとのコーディネイトが楽しめる

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 何歳でもスタイリッシュでいたいおばあちゃん、おじいちゃん向け。素晴らしい商品だと思います。このような商品開発、従来から“逆転の発想”とか言われてますが、発想自体はそのとおり。でもそれを発想する人間性や、実現する組織性は、その標語だけでは説明がつかない。

【hmmなアドバイス】
 結局、壊せるか壊せないか。壊すことを怖いと思ってためらってやめてしまうか、果敢にやってみるか。それが出発点だし、自分をいくつになっても成長させるエンジン。今までコンサルをしていて、いろんな会社にうかがって、“変身エンジンが無い改革担当者”がいるとヤキモキします。PJリーダーが保身&現状維持では、改革はむつかしい。

 わたし自身、アバンギャルドな性質(本質?)をもっと出して、思想破壊や体制破壊の先導者になりたいし、変わらなきゃと思わせる人間性に影響させるコンサルじゃないとダメだなと思います。自分のやっている事業でも同じ。破壊的なコンサルティングを望まれる場合はご一報ください。今日は以上です。

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