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2009年2月16日 (月)

輻射パネルはむつかしいけれど、よさそう

 三寒四温とはよく言ったもの。“突然の暑さ”をしのいだと思えば、今日は北風ぴゅうぴゅふ。夜になってすっごく寒くなりました。半袖Tシャツの翌日にはオーバーコートという日々、やはり地球の気候はかなり変動していますね。

 そこでとても気になっていたのが「冷暖房輻射パネルを旭化成ホームズが開発した」というリリース。ちょっと今日は冷暖房を勉強しました。

【hmm…なアドバイス322. 輻射パネルはむつかしいけれど、よさそう】
旭化成ホームズ株式会社は、三協立山アルミ株式会社と共同して、開放型
循環方式による冷暖房システムとの接続が可能な「冷暖房輻射パネル」を
開発しました。輻射冷暖房は、温風や冷風を出さずに心地よい室内環境を
つくる住宅用冷暖房であり、今回の輻射パネルの開発により更なる普及が
期待されます。
引用元

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 画像はこれっきりですか?というたった一枚。現在まだ開発中で、大不況の住宅建築のさなかの研究発表的なリリース。それでも輻射パネルを用いた新しい冷暖房システムという内容にとても興味を惹かれました。ポイントを列挙します。

・輻射パネルによる住宅用冷暖房=心地よい室内環境をつくる
・従来輻射方式=密閉式、旭化成方式=開放型循環式
・架橋ポリエチレン管をアルミパネルに挟んだ構造
・エアコンなどの対流暖房のような温風が直接当たることによる不快感がない
・従来輻射システムと比べ1/2〜1/3程度に抑えられる見込

 わたしは住宅設備業界通でもないので、リリースを二度読んでもよ〜くわからない。ヘーベルハウスの旭化成らしくない。がんばって周辺情報を調べました。

【輻射暖房といえばデロンギ】
 まず輻射暖房といえば“デロンギ”です。オイルヒーターです。 

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 「オイルラジエターヒーターからの輻射熱は、空気だけでなく、部屋の床・壁・天井などの表面温度(平均壁面温度)を上昇させ、その表面から2次的な輻射熱を放射します」とカタログにある。つまり輻射熱とは“全方向からやってくる温かさ”

 普通の暖房機は温風がやってきて、それが当たる側から温まってくる感じ。輻射熱は全体からやってくるので、室温をそれほど高めなくても快適な暖かさが得られるとう利点がある。またオイルないし温水などを内蔵するパイプで温めるので、空気汚染をしないというメリットがある。

【架橋ポリエチレン管って何?】
 そこまでわかったとしても、むむっ?が“架橋ポリエチレン管”である。それって何?

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 普通のポリエチレン管との違いは“線状の高分子構造”。分子間を特殊な化学結合で結ぶことを“架橋”といい、高温でも耐熱性に優れる管となるという。耐食性、衛生的な管を、アルミパネルという伝導性に優れた材料でサンドイッチすることで、安くて軽い構造が実現する、ということのようである。

 錆びない、湯垢がつかないので寿命が長く、曲げられる、パッキンとしての機能もあるということで“高機能吸水管”と考えればいいようだ。技術参照元は現金問屋オートミ住まいの通信簿より

【エコファクトリーの輻射暖房との違い】
 この分野で先発する株式会社エコファクトリーのサイトから。

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 同社は室内/屋外用の輻射冷暖房システムを発売する先発企業。そのメリットは熱効率の高さ、空気汚染の低さ、長期的にはエコになる快適さという。

 旭化成のシステムとの違いを見ると、エコファクトリーのシステムはアルミ管を利用していることだろうか。アルミが良いか架橋ポリエチレンがいいのか、技術門外漢のわたしにはわからないが、ポリエチレン採用で価格がほんとうに半分以下になるとすれば、インパクトはある。

【hmm…なアドバイス】
 消費者は住まいの技術にはすごく敏感である。なぜなら、よくわからないからだ。高密度、シックハウス、ハウスダスト、省エネ、百年住宅、無垢の家などキーワードがたくさん踊るのがその証拠。それをバイアスかからず、住まい手の視点からきちんと主張するハウスビルダーは少ない。いずれ輻射熱+ヒートポンプでエコ+低居住コストを競う時代がくるならなおさら、わかりやすさがほしい。

 今は住宅不況ではあるが、いずれやってくる景気のピックアップに備えて、今こそ他社と差別化する商品開発情報をリリースするべきだ。だが数量でNo.1というビジネスモデルは、もはや通用しない。真っ正直に住宅性能を訴えて、きちんと施工して、あとあと面倒をみてくれる会社がいい。住宅建築の価値観こそ、不況後にはがらりと変わると思う。今日は以上です。

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