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2009年4月27日 (月)

世界天文年ブーム ― 星のない都会生活への償い

 今日も風が強い一日でした。わたしは国立の『ミルクギャラリー』にお邪魔していましがたが、中央線の線路際の道を歩くと風が強くて。南関東地方では、昨日の曇り雲を吹き飛ばしてすっきり青空…は半分くらいです。雲を吹き飛ばして☆が見えるかしら? 

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 今年は『世界天文年』。ガリレオ・ガリレイがちょうど400年前(1609年末)、望遠鏡を作って星空を観察し「望遠鏡による宇宙探求の扉」を開いた。それで今日は星を待っていましたが、都会はやっぱりどんよりの日が多いです。

【hmm…なアドバイス379. 世界天文年ブーム ― 星のない都会生活への償い】
 ナショナル ジオグラフィックが09年4月20日に刊行した『ハッブル望遠鏡が見た宇宙』には、ハッブル天文台の望遠鏡が捉えた150点の画像が収録されている。そのウエブサイト画像を見ると、宇宙の生のカタチは想像を絶する光モヨウ、魂の抽象画、生命体への想いが圧縮されており、形容しがたい迫力がある。

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いっかくじゅう座V838の光エコー(2006年)変光星の爆発の光が塵の雲の外へ向かって移動し、さらに広がり続けている様子が、この最近の写真からもわかる

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NGC3603(2007年)天の川銀河系の渦状腕の1つ、りゅうこつ腕にある若い高温星の集団をハッブル望遠鏡に搭載された観測機器がとらえた

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キャッツアイ星雲(2004年)未知の星雲や彗星を探索した18世紀の天文学者ウィリアム・ハーシェルは、惑星のような円盤像に見える小型でぼんやりとした天体をいくつも見つけた。ハーシェルが用いた「惑星状」という表現がこの種の天体の分類名になった

 以上の画像の案内文、すべて引用元サイトから。これらの画像、ひとことで言えば“美しい驚嘆”。わたしたち地球民ももちろんこの中の一粒ですが、こんなダイナミックな世界の一員、というイメージはなかなか湧かない。そこが良いのかもしれない。

【皆既日食イベントがスターダムに!】
 世界天文年を記念して最大のイベント、それは“皆既日食”。月が太陽の前を横切り、太陽の光を遮るので、“太陽が消える”と言われる現象。 

Photo

 09年7月22日に皆既日食が起きるのをあてこんで、観測が可能なエリアである鹿児島県のトカラ列島や薩南諸島の企画ツアーは大にぎわいという。日経の報道では、近畿日本ツーリストの最低30万円台のクルーズ船コース、定員2倍の抽選だった。その理由は“フル日食での観測時間の長さ”にある。 

4  8  
 屋久島=99%                 東京=75%

 『この中で最も条件が良いのは、悪石島(食分1.03,継続時間6分)という小さな島です。ここではなんと6分間も皆既日食が続き、黒い太陽とコロナを長時間見られるのです。全世界的に見ても、ここまで時間の長い皆既日食は滅多に起こらない』 引用元『日本で見られる皆既日食

【コニカミノルタの7.22皆既日食】
 コニカミノルタでが「日本での皆既日食46年ぶりで、次に起こるのは、26年後の2035年という、とても希少な天体イベント」でより多くの人びとに経験をしてもらうため、『満天』のプラネタリウムで立体CG映像での疑似体験もする。 

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 日食の起きる仕組みを『太陽が消える?7.22皆既日食』で、美しい画像で紹介。池袋サンシャインシティ。

【hmm…なアドバイス】
 なぜ人類は星に惹かれるのだろうか?

 光年という地球を毎秒7.5回まわるスピードの幻惑感、それが1光年では94,608億年という、途方も無い距離になる“届かない遠さ”への憧れ、そこにある未だ知らない何かの存在への期待、そんなところだろうか。消費者分析的には、そんな感じだろう。

 人類が星に惹かれる理由、その質問に自分の体験から答えてみると、生まれて初めて澄み切った夜空に、満天の星を見た記憶未だに薄れないこと。

 東京生まれの東京育ちのわたし、小学生の頃、父の実家の自然あふれる田舎、岐阜に行った。そこで何やら夜道を歩いた。なぜかアタマをあげて、クビをそらした。すると、満天に星が見えた。星の数は、とてもとても数えられなかった。東京では片手か両手の指で数えられた星が、ここではそれこそ無数に光っていた。そんな夜空、それまで見たことがなかった。“これが夜空なのか”息もつがずに星空をずぅっと見上げていた。

 そのときの衝撃、今ほど近視もひどくなかったせいもある。だが青年になり、そして大人になり、上を視ることとは、自分の“社会ステータス”をアップさせることと同義になった夜道や夜丘や夜山から、星空を見ることをしなくなった。星空を見るかわりに、夜道の水銀灯に光る、アスファルトのキラキラをうつむいて見る生活ばかりになった。

 そんな現代人の生活への償いもあるのではないだろうか。

 今日は以上です。

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