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2009年4月16日 (木)

「活字」のニオイから昭和が蘇る――活字鋳造を体験してみた

 今日はビジネスメディア誠に連載する“うふふ”マーケティングへの、デジタルなリードです。

「活字」のニオイから昭和が蘇る――活字鋳造を体験してみた
ここ数年、デザイン感度の高い女性を中心に人気が高まっているという
活版印刷。1919年創業の築地活字が「活版活字 鋳造見学体験会」
を開催すると聞いて、その人気の秘密を探ってきた。
続きはこちら。 

Dsc01870s_3 活字棚

 休日の土曜日、横浜にあるのになぜか“築地活字”さんにお伺いした。創業が90年も前の同社、由来ははっきりしないという。わたしの記事に先立ってウエブで公開されている、秀逸なインタビュー記事『大正時代から続く活字との関わり合い』によれば、平工さんはこう語っている。http://moonlinx.jp/interview/plus_art/020/

昔、東京の築地に「東京築地活版製造所」という有名なところがあった
のですが、戦後に何らかの経緯で、そちらの人員や資材をうちで
引き取ったらしいんです。その時に活字業界でブランド力のある築地
活版さんのお名前を譲り受けたのではないかと事情通の方はおっしゃって
います。
引用元 moonlinx 

moonlinxのインタビュー記事は“築地印刷の成り立ち、これから”がわかります。一方でわたしのエッセイ、ビジネスメディア誠でもう1.5年も連載なので今さらですが、“主観を入れる”インタビューで、わたしが感じたことをまん中に置く。だからQ&Aでは(ほとんど)書きません。

ゆえにリポートとしては細部が漏れ落ちることが多くて、『誠』編集部をいつも困らせています(笑)。今回も『わたしが活字文化、活字ビジネスをどう感じたか』が主題。消費者視点に近づくアプローチ=“体験すること”が、マーケティングの根幹だと思うから。それを忘れて“4P分析”なんてありえない。それを忘れたマーケティングが多すぎると思う。

【“活字”という媒体で、ひとつになる】
 さて、築地活字のワークショップ、ノスタルジックでもあるし、今どきでもあるし、良心的でホンワカしていました。語るのがこの道40年以上の老職人、聴く人は20代から30代の女性。世代は幾つも違い、育った環境も労働経験も違い、触れてきた印刷メディアも違う。いわば“天と地”ほどにも違うのに、ワークショップではある“融合”が起きた。それは―。 

“活字”という媒体で、ひとつになる。

 機械に近づき、機械に触れる。インクと鉛の匂いを嗅ぐ。職人が活字づくりを語る、それを聴く。インゴットが活字になる、文字の塊に触れる。文字を並べる、それにインクを付けて、刷る。手と活字と紙が一体になったプロセス、世代も経験も仕事観もすべて飛び越えて活字と語らう場が、このワークショップだった。稀な体験だった。

【ほんとはもっと深くやりたかった!】
 ワークショップについて、ひとつだけ苦言を呈させてもらいたい。それは 「もっと多くの活字を刷りたかった」。 

Dsc01981s 活字の型

何しろ行く前に“どんなカードを創ろうか”いろいろ妄想したのです。わたしは“アートマルシェ神田”(デザイナーズ作品販売ビジネスのutteが始めるギャラリー&レンタルブース)のショップカードをデザインしたかった。ノートにそのスケッチまでしたのに(笑)。 

Photo2  
 日本語の文字体はタテ長の“宗朝体”、英語の文字体は“ピラネジイタリック”

 住所まではムリでもURLをここに、電話番号を入れて…など夢想しながら行ったのに(笑)。 もちろんそんな短い時間ではできないのが、よ〜くわかりました。次にはたっぷり講習を受けて、ショップカードの型を自ら作って、随時活版で印刷できるといいな。

【プリバリへ】
 活字が見直し機運といえども、やっぱり小さな市場に過ぎない。いや印刷業界全体が長期不況のただ中にあって、さらに昨今の金融恐慌の影響を受けている。JAGAT(社団法人日本印刷技術協会)調査では、全体的にも悪いが、特に雑誌印刷はキツいドロップ。以下、同団体の調査より。 

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 21

 その印刷業の新たな事業価値を目指して、月刊誌“プリントバリュー”略して『プリバリ』が創刊された。3月が創刊号、4月下旬に第3号が販売される。ある出会いがあって、わたしは5月下旬発売の第4号からマーケティング四方山話しを連載する予定です。 

Dsc02123

 この雑誌は、印刷業界と発注者の間をとりもって、新しい印刷&ビヨンドの付加価値を見いだすという趣旨。厳しい業界だからこそ活路があるはず。わたしなりに書いてみたい。こちらもよろしくお願いします。(大書店でも取り扱い) 今日は以上です。

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コメント

good!!!

投稿: pandora beads | 2010年10月28日 (木) 11時48分

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