春、駐輪場はコルゲート鋼板で波打って
今日、わたしは花粉症と訣別した。マスクを捨てタリオンODもしまいこんだ。埃にまみれていた我が愛車(自転車)の埃をはらいピカピカに磨き、ヘルメットをアタマに手袋をはめた。またがった。川沿いのサイクリングコースに上ると、そこは黄・黄・黄。菜の花〜畑〜の♪まっさかり。走ってよかった。
花粉症のせいでジョギングもさぼりがちだったので、たった10数kmで疲れた(アゲンスト風がキツかったのさ)。これからだんだん距離を伸ばしてゆこう。ちなみにウエザーニュースでの花粉予報、今週一杯キツい日が続く。
【hmm…なアドバイス361.春、駐輪場はコルゲート鋼板で波打って】
ひさびさの自転車話題は“駐輪場”です。かねて気になっているデザイン駐輪場、開設は1996年とずいぶん前だが、先見性と美的“波”価値が色褪せない。
引用元 以下5点同じ
建築家遠藤秀平氏デザインの福井県坂井町の'transtation O' (大関)、シュールなまでの駐輪場。線路脇のスペースにコルゲート鋼板(鉄のメッキ鋼板で、波立たせることで薄くて強い構造をつくる)で覆いをした。
凄くシンプルで、ヨコから観てもタテから観ても、神秘なまでのナミナミの美しさが際立つ。こんな駐輪場に止めてみたい(大げさ?_笑)。
右の画像のように福井県の雪深いエリア。雪の重みを平面で受けとめずにコルゲートの形状から自然に落下させる知恵がある。風雪で酸化がすすんでメッキの結晶ができる(白っぽいやつ)。それが味わいになって、古くてモダンな味をかもしだす。自然を味方につける計算が凄い。
【コルゲート鋼板の実用と美学】
遠藤氏はコルゲート鋼板の実用と美学にこだわり、駐輪場だけでなく、トイレや公共の建物、幼稚園やオフィスビル、そして一般のご自宅にまでナミナミのコルゲートを採用している。事務所のHPには53点のご実績があり、コルゲートの採用建築物が愉しい。ご興味ある方はこちらを。
彼の“コルゲート美学”、駐輪場でこそ際立っている。それは自転車が風雪に耐える乗り物であり、愛用者もそれに耐えるからだろうか。駐輪場まで着いたぁ、やっこらさ、という想いを風雪に耐える曲線の鋼板がつつんでくれる。その金属肌、まるで年取った人間の肌のように皺やシミがあって、ほっとする。
【駐輪場のサービスは波打って】
さて、自転車駐輪の設備で一般的なのは、凹型の鉄製レールに角度を付けたモノ。私見ですが、隣車とも間隔が狭いし、角度が急だとお年寄りにはキツい。効率優先なカタチも嫌い。二段式のハネ上げタイプ、すぐに下ろせずもどかしい。
『自転車駐車場設備便覧』(自転車駐車場工業会編2005年版)には、「自転車入出管理機器」「立体機械式システム」「サイクルラック」「自転車搬送設備」「セキュリテリ」「コインサイクルシステム」などの記述あり。いろいろ開発もあるが、地元にはまだ来ない。
地元駐輪場の管理システム。おじちゃんたちと「おはようございます」の挨拶を交わす良さ。時々やっちゃう“鍵の掛け忘れ”のご指摘、ありがとう。彼らは朝早くから夜までがんばっている。それは感謝している。
でも設備・システムはよくない。駐輪場シール発行機器は朝7時〜夜7時まで。しかも駅周辺10カ所もある駐輪場のウチ、発行は3カ所のみ。行政サービスには毎日出会うからサービスのホンネが透けて見える。ウチの自治体のサービス精神は波打っている。
【hmm…なアドバイス】
TX(つくばエクスプレス)の浅草駅駐輪場設備は広く、美しい。うらやましい(苦笑)。
浅草のこの駐輪場には、“郊外と都心の結節点”というひとつのヒントがある。次のビジネスメディア誠のエッセイ(うふふマーケティング)のテーマとしたい。今日は以上です。
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