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2009年4月 3日 (金)

utteの仕事の本質は“額装”である 3/3

Rossana Orlandi に、囲まれてみたい。

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 画像引用元 

 日経priv.(2009年春号)の特集で取り上げられていた同店(パラッツォ)、「世界で一番興味深いショップ」と表現していた。ギャラリー、ブティック、雑貨ショップ、そしてオフィスで占めらているという複合店は、“ミラノの宝石のような場所”と形容されるにふさわしいという。 

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 引用元=同店HP 

【hmm…なアドバイス359.utteの仕事の本質は“額装”である 3/3】

『ロッサーナ・オルランディ(RO)』の空間を、日本で創るのがわたしの夢です。

 現地はおろか当店を観たこともない、ただ深い憧れからの記述。でも、シュールなまでの直観派のわたし、おばあちゃんの“暮らしアート”への想いに通底してしまった。だから身勝手にこう決めました。ROに似た空間を日本に実現します。そのためにわたしは生きます。アートにまみれて死にます。ロッサーナおばあちゃんみたいな、オジイちゃんになりたいな♪

Pict0255s priv.より。

【RO】
 このお店、いつも扉は鍵がかかっていて、呼び鈴を押して開けてもらうのだとか。ようするに一見客お断り。

 一歩踏み入れるROの空間とは、ひと部屋ひと部屋がロッサーナの感性で陳列品を選ばれ、さまざまな切り口で陳列され、メッセージを発している。部屋により外光をどう活かすか、歴史的な視点をどうだすか、陳列メッセージをどう打ち出すか。それぞれテーマがあるそうだ。長らくニットデザイナーとして培ってきた感性がべースにある。 

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 引用元

 こんな施設、こんな姿勢だから、世界中のアーチストやデザイナーからアプローチもあるし、おばあちゃん自身が若手アーティスト発掘を楽しんでいます。わかります、それってほんとうに愉しいこと。ドキドキするしブレない信念が必要なこと。 

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 画像引用元は『Y'not Report Revival』、ひそかに敬愛する方のサイトです。

【utteもROにならって】
 ROではさまざまな展示会をする。たとえばこの家具展示。木肌の美しさといったら。

 実は、そんな展示会を開くためのスタート台にわたしたちは立ちました。感動です。秋葉原/神田須田町にあるutteのオフィスでは、ROのような内装も外装のシックさもないし、ずっとずっと小さいし、くらしとの一体感も(まだ)ほとんどないけれど、クリエイターが大きくなってゆく“踏み台”を創ります。

 それはギャラリー兼ワークショップ(教室)。09年5月から稼働開始予定です。

 ウエブサイトでわたしたちがこれは!と感じた絵や書や版画やイラスト、そして暮らしグッズや雑貨を展示・販売します。でもモノを売るのではない。あるいは“絵画価値や市場価値”を売ることじゃない。そこにおちいることは、日本のアート・デザイン感性を麻痺させる方向であって、けっしてプラスにはならない。創ろうとする知見、創る体験もセットにしたい。

【utteの今とゴール】
 わたしたちがやりつつあり、そしてやりたいことは、買い手が自分の個性やライフスタイルをクリエイションする素材を選んでもらうこと。テイストにかなう新鮮な作品をそろえ、調和させ、共鳴させて、ここにしかない価値をかなでること。だから売りかたは、ときに展示であり、ときに陳列であり、特定の提案でもあり、豊富な素材からセルフチョイスもしてもらいたい。

 さらにその先にあることは何か。わたしの夢を書きます。

 わたしたちのセレクトで、ひとつだけ/限定数の作品やサービスを提供します。わたしたちと相談して“額装”や“壁装”や“空間装”を決めましょう。作家にオーダーする体験を通じて、空間創造オーナー体験を味わってください。ワークショップや教室を通じて、創作マインドのフツフツを鼓動させてください。価格/料金は、敷居の低いものから高いものまでそろえる、きさくなショップをめざします(ROでは10ユーロから12,000ユーロまでのラインナップがあるそうだ)。これがくらしクリエイティブutteのゴ—ルだと思っています。

【額装の話しの終わりに】
 今週後半は珍しくブログの連作を書きました。

 1日:額縁と額装の話し
 2日:フォトイメージングという額装
 3日:ショップ兼アートギャラリーという額装

 日本人の「壁は白いのがいい」という、“無難に余白を楽しむ感性”を決して否定するわけではありません。あるいは色紙や掛け軸を後生大事に箱に入れておくことを非難する権威はありません。

 でもアートにせよデザインにせよ(そのふたつの違いは別項で語りたい)、生きているうちに楽しまないと変だと思います。市場価値もいいけれど、“私情価値”に目覚めてみませんか。いや、それに目覚めている人、20代から70代まで、実はたくさん増えています。それを感じて、わたしたちはutteに賭けています。今週もお読みいただきありがとうございました。

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