« 2つのiPhoneアプリ | トップページ | 心耳体(シンジタイ)のランナーズ・プレーヤー »

2009年5月28日 (木)

フィットはなぜ売れ続けるのか? ロングセラーの秘密

 今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふ”マーケティング 江のリードです。

フィットはなぜ売れ続けるのか? ロングセラーの秘密
トヨタの新型プリウスやホンダのインサイト発売で盛り上がる自動車業界。しかし、そうした喧騒をよそに売れ続けているのが、ホンダのフィットだ。人気を保ち続けるフィットの秘密を分析してみた。続きはこちら

18_0420076
2007年6月末現在のフィットの販売台数(ホンダのサイトより)。

 流行っているモノ/コトをまっすぐ書かないという定評ある(?)わたしなので、インサイトでもなくプリウスでもなく、あえて『フィット』となったのですが、そのフィットも2010年にハイブリッドが150万円で登場する。今年はインサイト+プリウス効果で20万台を軽く超えて、来年はフィット効果で30万〜40万台と、日本自動車工業会予測(22万台)を軽く上回る勢いです。

 業界予測はいつもマユツバですけれど、これだけ外れるのは消費者の変化に追随できていないという証拠でしょう。

 “自動車はつまらないけどハイブリッドはおもしろい”というウラに何があるか?そこを見極めない自動車メーカーは、今週にも破産申請をするGMの二の舞、三の舞になると言われます。ちなみにGMの略はもちろんGeneral Motorsですが、政府が7割も株式を握るというので“Government Motors”と揶揄されています。さらにチャプター11を申請すると、“Gone Motors”(行ってしまった)と書かれるはずです。世界市場へのインパクトがもの凄いでしょう。

 Pict0361sss

【90年代の教訓を忘れるな】
 思へば昔は車のデザインに敏感でした。車のデザインと名前が一致していました。街を走る車の名前がほとんど当てられた。いつからだろうか、それができなくなり、やってもおもしろくなく、合わせる努力をしなくなったのは。

 たぶん90年代のバブル経済の崩壊後。

 バブル経済のブランドがグラマラス(つまりBMWやベンツ)か、あるいはデザインがグラマラスな車が売れた。マツダはそのグラマラス路線に乗ってデザインを差別化した結果、1000ccも3000ccも同じデザインにしてしまった。日産は部品のアッセンブリが車デザインだと考えるようになって、すごくチグハグな車を次々に出した。トヨタは販売数をグラマラスにすることに徹した。ホンダは取り残され、孤高のように経済車を開発し続けた。米国で日本車が売れましたが、「それってなぜ?」という時代でした。売れればいいじゃん、という時代でした。

【ハイブリッドの活況のウラには】
 その後、コンパクト車へ“腰掛け的”な投資がうまくゆかなかった米国メーカー、10年後の目下の苦境につながるわけです。やはり大きな視点をもつことは大切。そこで大きな視点で日本車を見ますと、10年後に安泰かといえばかなり疑問です。

 まず「営業からの声」による車の無個性化。“お客さんはこれこれが欲しい”という主張がハバをきかせています。マーケティングが功を奏する場合も稀にあるのですが(例えばフィットは4ドアオンリーでいこうという決断/指示があった)、たいていは開発力を減衰させます。

 「ブランド間のグレード調整」も車を売れなくする。レクサスが好例で、国内や米国のラインナップの中でブランド価値の微調整をメーカー主体で繰り返す中、価値をあいまいにしました。調整とは政治のやることで商品開発とは違います。トヨタの不調の象徴でしょう。

 また「車は部品のアッセンブリ」という発想、90年代に日産を追いつめた元凶です。ところが今ハイブリッド車はそれと同じです。モーター” “蓄電池” “発電装置” “ソーラーパネル” “充電ステーション”など“プラモデル化”が進んでいます。誰でも車が作れる時代なのです。となるとパソコンや液晶テレビで経験したこと(国内空洞化・海外での模倣助長)がおきるでしょう。今は活況でもごく近い将来ヤバいと思います。

 生産規模の小ささ、生産の効率性は低くても、光岡自動車のような独自の価値を出すメーカーが、3〜5年後輝いていると思います。今日は以上です。

|

« 2つのiPhoneアプリ | トップページ | 心耳体(シンジタイ)のランナーズ・プレーヤー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フィットはなぜ売れ続けるのか? ロングセラーの秘密:

» 車の税金解決サイト [車の税金解決サイト]
車の税金のことを簡単に分かりやすく説明しています [続きを読む]

受信: 2009年5月30日 (土) 04時32分

» 自動車保険 比較 [自動車保険 比較]
自動車保険 比較は保険費用が安くなるだけではなく、補償内容を自分に合った形に近づける事が出来ます。そういった事が無駄を省きライフスタイルを豊かにする自動車保険 比較なのです。 [続きを読む]

受信: 2009年5月31日 (日) 06時55分

« 2つのiPhoneアプリ | トップページ | 心耳体(シンジタイ)のランナーズ・プレーヤー »