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2009年5月 7日 (木)

出版不況を生き抜く、新しいビジネスモデルを考えよう

 今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふマーケティング”へのリードです。

出版不況を生き抜く、新しいビジネスモデルを考えよう
愛読していた『エスクァイア日本版』が休刊の方針を示したことにショックを受けた筆者。エスクァイアに限らず、休廃刊する雑誌や自己破産を申請する出版社は後を絶たない。出版不況を生き抜くにはどうすればいいのか、その策を考えてみた。続きはこちら。 

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 88年8月号、これが、たぶんわたしが購入した最初のエスクァイア日本版。それ以来、約10年に渡り定期購読をしたように記憶しています。今、エスクァイアのサイトではバックナンバーを販売中ですが、その売れきれ状況から、昔の号ほど人気があるようだ。 

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 これは当時(89年頃)、エスクァイアの定期購読者に送付された“テレホンカード”です。ピントがぼけててごめんなさい。でもね、大事にとっておいてあったんです。いつしか定期購読を止めて、いつしか離れてしまいまいした。あらためてごめんなさい。

【読者が“エスクァイアでなくなった”】
 エスクァイアの休刊、事業としての運営見通しがたたないゆえのものとは思いますが、カルチャーマガジンを巡る大きな時代の流れ(日本特有の“流行り廃れサイクル”とも言えます)から観れば、確かに環境は大きく変化してきた。

 その理由、「読者がエスクァイアでなくなった」のではないか。

 粋でスタイルにこだわり、生きざまにこだわる。それがエスクァイア・スタイルでしょう。日本人のロールモデルとして、あの白州次郎さんをあげればいいでしょうか。そんなスタイルの人が減った。そんなスタイルを目指す人が減った。 

 そのかわりに増えたのは“デジタル&バーチャル民族”です(最近アクセスが増えていていて思い出した“ノマド”といってもいい)。今やわたしもその一味ですが(笑)。それじゃあ読者が減る一方ですよね。

【60年代のエネルギーを復活させよう!】
 年寄りの冷や水とは言いたくも言われたくもないが、かといって“年配者の冷や水”もイヤだけど、わたしはこう思う。今より80年代、90年代のほうが、語るべきライフスタイルに個性があった。70年代はクソだったが(失 礼!)、60年代こそ、カルチャーもエコノミーもファミリーもスポーツもガバメントもミュージックもスペース(宇宙)も、大きな大きなうねりが あった。変革の起点があった。過去100年でもっとも語るべきことが多い10年が、60年代だと思う。

 60年代の残滓エネルギーが、70年代から2000年まで続いて、なんとか面目を保っていた。それが21世紀になり団塊世代がリタイアして、多くの社会構造にゆるみ/噛み合ないことが増えてきて、マナーも生きざまも夢も息切れしている。そこに経済不況がかぶさって、もうカルチャー志向なんて…となっている。 

ビジネスは環境に合わせるのが王道である。だがカルチャーは環境に迎合すると衰退する。60年代のカウンターカルチャーを思い起こそう。環境に反逆する力こそ、文化がインダストリーとなった原動力だった。反逆に支持が集まった。逆に官僚的・ビジネス的になりすぎると、どんどんカルチャーは縮んでゆく。青臭い議論がビジネスになるくらい、アヴァンギャルドでなくちゃダメなのだ。

【物流を制するものが・・・】
 と、柄にもなく空(カラ)理念を書きました。最後に現実的な話しをひとつ。

 ビジネスメディア誠のエッセイに「低コスト制作・直販流通網を作るベンチャー出版社は出てこないのか」と一文を入れた。活きのある出版物が売れない問題、実は出版流通にあるという声は、根深い。出版流通を2社で独占する状態が、果たして自由競争と言えるのだろうか?米国では5月6日付けで、電子ブックリーダーのAmazon Kindleが発表された。本はkindleで読むーそれは“読書時点の覇権”というビジネスモデルである。

  Kindledx1  引用元

 出版流通、根っこ(納本)も返本前線(店頭)も抑えられている、硬直した出版流通の中で、どこを押せば構造が変わるか?読書(読者)時点にねらいをつけるしかなさそうだし、そこから変えられれば、市場の構造はガラリと変わる可能性が出てくる。こんなAmazonのアプローチは参考になります。ダイレクトでお届けできれば、配給・価格リーダーを握れるし、エンド価格も安くできる。感想や出版ニーズもダイレクトに獲得できる。

 Amazon Kindleにのっかる手もある。だがマージンがえげつないのでは、意味がないが。今日は以上です。

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コメント

いのうえさま
コメントありがとうございました。
たしかにモノ狂いじゃない、良き時代でしたよね。内向き&ゲームなんてスタイル、わたしゃ大嫌いです。いつも電車の中でムカムカ/ムラムラしゃって(笑)。

cherrrry殿。
巻き舌でRが多い(笑)。ショックのせいだs。リンカランも休刊でしたか。アナザー合掌だ。08年12月のようでしたから、われわれが七転八倒していたころだ。知らなくてすまん。

良心ある雑誌、良心で運営するビジネス、みんなダメなのだろうか。この国は、ほんとうにダメなのだろうか。

わたしたちも今は細くても、長くやがてラッパ状のビジネス規模になれるようにがんばろう。イングリッシュホルンとはいわないが、ずっとサキソフォンでは苦しいが(笑)。

投稿: 郷/marketing-合掌 | 2009年5月 8日 (金) 23時03分

なんで最近見ないのだろう?と気になっていた雑誌がまたひとつ、休刊になったことを知りました。utteのこと、とりあげて欲しいと思っていた雑誌の一つだったのに。

投稿: Cherry | 2009年5月 8日 (金) 08時17分

エスカイア僕も好きでした。でも当時♀に使う資金確保にはしったため毎号購入とはいかず、立ち読み=待ち合わせ時間つぶし、がほとんどだったような気もしてます。良い時代でしたよねぇ・・・

投稿: いのうえ | 2009年5月 8日 (金) 07時11分

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