ロッサーナ・オルランディと、くらしクリエイティブ
今日は徒然なるまま日記です。アートマルシェ神田での書と絵画の展示会『Bonjour Choc!』展(平田美記・平田優介)が終わって1週間。展示会写真の整理、その写真を使用させて頂くパンフレットの制作、ウエブサイトへの画像入れ替えをちょこりとやってました。
上画像は展示会のお知らせをしたウィンドウ・ディスプレイ。背景ボードは自作自演(だから隙間多し_笑)。クリエイターお2人の作った美しいパネル、中央の思い入れだけの本の飾りはともかく、まん中の下に置いた“卵の殻”を見てください。展示画にちなんで、シュールな意味を込めて作ったのですが、誰も気づかんで“ショック”(笑)。
【hmm…なアドバイス406.ロッサーナ・オルランディと、くらしクリエイティブ】
卵の殻はヤワそうで強い。強いけれどモロい。実に不思議で、アンビバレントで、人間臭い。その殻の微妙なところを突いて、ヤワくて強そうな文具を創ったデザイナーがいます。Nicolas Chengさん。画像はdesignboomから。
卵の殻を重ねて重ねて重ねて、鉛筆と消しゴムを創った。タイトルは『Childhood Memories』子ども頃の思い出。思い出/メモリーってやわいけれど、反すうするたびに強くなるものでもある。これは凄い表現力だと思った。この作品、もう一ヶ月以上前に終わった“2009 Milan Design Week”で、あの“ロッサーナ・オルランディ”(RO)で展示されていた。“あの”と形容詞/感嘆詞がつくのは、ROはわたしたちの憧れであり夢だからです。遠いミラノにいるおばあちゃん、いつか追いつきたい目標なのです。
それはともかく、今年ROで展示したChengさん/studioroom906の新作も凄かった。
【Nicolas Chengの才能】
『the weight of light』は“光の重さ”を可視化した。
100gの錘りを足すたびに10W明るくなる。100g減らせば暗くなる。プリミティブアートの中に、実は生活人にとって先端的なテーマ(エコ、節約、環境、消費文明…etc.)を込めている。画像はstudioroom906より。
もうひとつの『150ml』も凄い。5つの容器、5つの陶器の木製容器。
同じ容量でこんなに違う。ふだん色々おつきあいしている150mlから、こんなアート/生活用具ができるなんて!生活用具でありつつ、アイデアの発想源にもなりそうなシロものです。これはわたしたちが志向する“くらしクリエイティブ”の結晶のような作品です。ぜ〜ひ扱いたい!売れ(ら)なくてもいい(ダメですか?_笑) 画像引用元はdesignboom。
【hmm…なアドバイス】
ロッサーナ・オルランディ/Rossana Orlandi、“Spazio”とも“Galleria”とも呼ばれます。ギャラリー、店舗、オフィス、東屋まである。ROのスペースまたはギャラリーを埋めるのは、目利きで発掘をした作品です。今年のMilan Design Weekでは、その目利きで11カ国21デザイナー(無名の方々中心)の紹介をしたそうです。特に“小包ソファ”に特に惹かれました。
わたしたちの中で志向していること。これまで想って、語って、書いてきたこと。それらがだんだん集束しつつあります。どこに?と言われるとひと言ではいえない感じがしますが、あえてひと言でいえば、やはり、
くらしクリエイティブ
それを実現するために“utte”(売って)そして“catte”(買って)があります。クリエイティブな消費者が満足すれば、協力事業者の商売も栄え商業施設への提案も広まります。わたしたち運営者も生き延びることができます(笑)。ああ、ジャポネなROをつくりたいです。
最後にお知らせ。アートマルシェ神田のウィンドウ・ディスプレイ、近々にリフォームします。背景と天井をキレイにして、照明もしっかりします。6Fの展示場内と併せて自己表現の場として使ってください。アーティストの“タマゴ”の殻が、ムンッと破れる支援をします。今日は以上です。
追伸;久々に自己紹介をリバイスしました。
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