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2009年5月 9日 (土)

フラメンコのリズムが身体に入るとき

 レインウエアがいらない今日、『プリバリ』の粗原(あらげん)を書いてから出かけました。行く先は新宿、そして中野。遅まきながら『OZONEクラフトマーケット2009』、そして盟友tomoyoさんが出る『島村香フラメンコ教室発表会』。 

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 作家さんの個性って何だろう?フラメンコの神髄ってなんだろう?それにちっとヒラめいた日になりました。

【hmm…なアドバイス389.フラメンコのリズムが身体に入るとき】
 300組の作家さんが参加する“OZONEクラフトマーケット”、アクセ、小物、家具、器、衣服など多芸多彩。会期は4期に分かれて、明日5月10日が最終日です。第一目的はutteの登録クリエイターの手塚えりかさん。今回は会期中ずっと展示するプロモブースに作品展示。 

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 あいにくご本人はいらっしゃらなかった。彼女のキルン硝子のオリジナリティは、素材感、重量感、色彩、触感にあるが、特にすごいのは“空間を変える存在感”。デザインで自己主張する器やオブジェは数多い。でも彼女の作品は、環境との輪郭に溶け込みつつも、存在感をやさしく主張する個性がある。彼女の才能を、わたしは感知していると自負しています。 

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 さてOZONEをそぞろ歩きをして、気になった作家さんたちをふたつみっつ。デザイン和紙パネルを展示されていた『OMOTEWASHI』が気になりました。和紙の素材感だけを訴えるのではなく、色やデザイン、鋲や糸など別素材を入れて際立たせるデザインがいいなと思った。

 もうひとつ陶器の『アトリエ朔土』。肌触り、稜線、象形にとぉってもオリジナリティを感じた。いいですよ、これ。日常的でもあり、作品的でもあり、土くれ的でもあり、アートフルなんだな。 

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 おまけは帽子好きですから。作家さんがいらっしゃらなかったけど、ひとつだけ写真撮りました。リアルな鳥の巣帽子!かむりたいなぁ(笑)。

【フラメンコをするにはフラメンコへの愛だけがあればいい】
 さてさて中野に移動。同場するkuramotoさん(あリアル名だ_笑)と待ち合わせて中野ZEROホールに。同胞tomoyoさんの晴れ舞台です。 

Photo チケットです。

 フラメンコ教室を主宰する島村さんは、筋金入りのフラメンコダンサー。今回の発表会の彼女の“ごあいさつ”にこうあります。 

「フラメンコをするにはフラメンコへの愛だけがあればいい」
(中略)
(自分に対しても人に対しても、そして何よりフラメンコに対して)
真っ裸でいることがどれだけ大事で、そしてとてつもなく恐ろしい
ことだということを、フラメンコは絶えず私に教えてきました。

 この発表会には前回も来ましたので、レベルの高さは承知しています。またしても満員でした。ただ今回はクラフトマーケットを観た足で来たせいか、そして島村さんのこの言葉を読んだせいか、「表現のオリジナリティって何だろう?」ということを思いつつ、観ていました。ちょっと意地悪(笑)。

【フラメンコのリズムが入っていた】
 フラメンコにせよ、路上のダンサーにせよ(ZEROホール界隈に踊りまくる若者がたむろしている)手と足で踊ります。健常な人なら誰もが持つ2本ずつの手足。もちろん腰や胸や首や頭も重要ですけれど、フラメンコは特に四肢が目立ちますでしょ。その巧拙が踊りの良し悪しかしら〜と思って観てしまう。tomoyoさんも他の踊り手もそんな目で観ていた。でもtomoyoさんの踊り、今回は違うんです。 

彼女の身体には、フラメンコのリズムが入っていた。

 身体の動きがフラメンコで、腕の上げ方、身体の傾け方、腰の置き方など、技術が身に付いたということもあるでしょう。小さい手足の動きにはまだ甘さがあるかもしれないど(深く踊りを知らないからね)、身体にフラメンコが入っていた。前回にはここまでのリズムを感じなかった。ひと皮、いやふた皮剥けた感じがした。

【hmm…なアドバイス】
 上手い下手を超えるのは、それが身体に入るかどうかそれが身体に入ると、同じ四肢で演じていても個性となる。きっとそれはクラフト作家の個性でも同じだろう。同じレッスンや制作修行をしていても、受けとめ方・努力の仕方・自分探しの深浅の違いが、分かれ道となる。

 クリエイティブとは“身体に入るかどうか”、自分のテーマを“好きになって裸になれるかどうか”。そんな教訓を得ました。今日は以上です。 

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コメント

tomoyoさま
2人のソレアを観て、うなずいて立ち上がりました。ゴメン最後までいなくて(笑)。でもあなたの踊りでとても満足しました。
まさに、お腹と胸と肩とヒップで、踊っていました。“フラメンコのカタチ”が身体に入っていたのは、そういうことなんですね。
わたし、本質とか美を観るのはあんがい確かな目を持っているとジフ。あんまり焚き付けてナニですが、いけそうですね。次の2年後は、きっと“違う立場”で踊っているのでは。階段を何ステップか、大きく上がったから。

おまけ。朔土さんの作品、とてもいい顔してますでしょ。cherryさんもnoirさんも異口同音。だからutteにぜひ、と今日連絡しました。では。

投稿: 郷/marketing-合掌 | 2009年5月11日 (月) 23時09分

郷サマ

こんにちは!トモヨです。
土曜日はご来場いただきましてありがとうございました。
ブログのネタになっていてビックリ驚きました。

一皮剥けたなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます。
ダンスは手足のアクションが大きいので目立ちますね。
特にフラメンコは足を打ち鳴らしたり、独特の腕のポーズがありますから。
ですが、肝心なのはどうやらお腹みたいです。
自分の中の内側のうねり、お腹で感じた何かが伝わって初めて手足が動く。振り付けは便宜的なもので、先に心ありき、です。
島村さんには「腕で踊るな、お腹で踊りなさい!」と何度も何度も何度も何度も注意されました。

クラフトも同じで、出来上がったフォルムは二の次で、
心をこめて製作された物が人を立ち止まらせ、引きつけるのではないかと思いました。
アトリエ朔土さんの牛?カタツムリ?のような丸いフォルムが気になります。かわいいなあ。。何か宿ってますよきっと。

また二年後にむけて精進いたします。
ありがとうございました。

投稿: tomoyon | 2009年5月11日 (月) 15時04分

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