深澤直人のSIWAは“アンチ・プロダクツ”である。
使い続けて約10ヶ月のsiwaブックカバー。たったひとつ購入させていただき、11ヶ月使い続けました。
2008年7月2日付けのブログで紹介した“SIWA”ブランド、株式会社大直と工業デザイナー深澤直人氏のコラボの和紙プロダクツ。手元に着いたのは確か8月下旬くらいですから、11ヶ月を生き延びた“紙”の姿です。
【hmm…なアドバイス456.深澤直人のSIWAは“アンチ・プロダクツ”である。】
ほんとうに丈夫。バッグに毎日放り込む。バッグから出して放る。電車の中でグリグリと書きつめる。家でも夜中に発想(というか愚想)して目をつむりながら乱雑に書き留めたな。トイレに持ち込んで唸りながらアイデアをひねりだしました(ゴメン)。
丈夫さはお墨付きですが、使い込まれて、使い手の経験をすり込んでつくられる皮膚。表面の表情の厳しさと柔軟さ。これがいい。こんな顔つきのジジイになりたい。洋紙にはこんな真似、とてもできない。
【SIWAブランド第二弾】
大好評だったSIWAブランド、この夏、第二弾が出ます。
assistonより先行発売の新製品が気になります。この深澤カラー(氏は緑が好きと言われ、それは、これよりもうちょっと軽めの色と推測されますが)のトートもいいけれど、注目は『ブリーフケース』 370×350×100mmのサイズで12,000円。これは少し+かなり欲しい。
バックパッカーにはこれがいい。軽くて丈夫な『リュック』にも惹かれます。オイルを塗った和紙の強さ(雨や風)は実感しています。とはいえ、わたしはメーカーの代理人じゃないので、詳しくはメーカーや販売者に確認してください。高さ390×幅300×奥行き165mm。サイクリスト、鉄人ジョガーにもお奨め。
“スリッパ”です、ちょっと見はバブーシュみたいな「お、きたな」という製品化。これは期待できます。なぜなら和紙って“呼吸する”素材だから。足元が呼吸する履具なら、春夏秋冬問わずに恩恵をこうむる“皮膚家“の方々は多いと思います。足の乾燥状態を一定に保つ効用が実証されれば、医療器具として申請できる?かも。10月下旬の発売予定。値段がまだ公表されていません。3,000円なら相当イケると思いますが。
SIWAの新製品、assistonで発売開始なのでチェックをば。
【SIWA=アンチ・プロダクト】
想えば深澤氏がこの製品に込めた意味は「アンチ・プロダクト」ある。
日本の消費者は皺もなく折りもなく、汚れもシミもなく、完璧な状態が“製品”だと考える。それでないと返品という潔癖さを持ってきた。だがその潔癖さ、いつからなのだろうか?江戸時代からではもちろんないだろうし、明治の頃の消費者記録からもそんな潔癖さがあったということは知らない。その頃にあったのはむしろ職人技がどこまであるか、工業製品でもスジが通っているか。そんな気合いの有無でプロダクツを量ることはあっただろう。
ではプロダクツ潔癖さの発祥ポイントはいつか?
歴史音痴のわたしなのでアテにはならないが、たぶん1960年代以降のことじゃないかと思う。欧米に追いつくためのメーカーの品質管理運動のアウトプットとして、消費者主権がカウンターとして育ってきた。メーカーの水準を上げ、消費者の満足を上げ、国威を発揚した。成熟しきった今、そんな時代ではないわけで。
【hmm…なアドバイス】
潔癖品質崇拝に対して、“皺のあるプロダクツ”は時代の変化を表している。
“もう「皺ひとつないモノ好き」から抜け出さないか?”
そう語りかけてくるのが深澤直人氏のSIWAなのである。今日は以上です。
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