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2009年7月 2日 (木)

大切なのは患者? それとも臓器?――がん闘病記を書いた理由

今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

大切なのは患者? それとも臓器?――がん闘病記を書いた理由
がん手術の経験をもとに、筆者の先輩が闘病記を書いた。きっかけと
なったのは、大病院で医師に感じた、“違和感”だったという。
それは……?
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 Photo  
 誠の連載の画像はお化粧しました。こちらがオリジナルです。書き込みたくさんなので入れ替えたのです。

今回の連載のテーマは、病気を患われた只野呑介氏と、久しぶりに肝臓消毒をしたときにいただいた闘病記『わが闘病』を底本にしてまとめた。その『わが闘病』というタイトル、今やピンと来る人は戦争マニアぐらいになってしまった本のもじりであるが、たいへんな闘いたったと思う。その傍らで、できるだけ自分や、その置かれた状況を客観視して、患者/お客さまの視点から記録を取り続けた気力、まとめた胆力、畏れ入りました。

 その癌からの生還にまつわる患者心理、病院改革のヒント満載の物語を読んで、おもしろくて実はクスクスと笑っていました。というのもわたし自身、赤字病院のコンサルティングはたんとやったし、病院への営業や新規事業をやる中で、“医師や病院の習性”を割と間近で垣間みてきたから、そのあたりの生々しさ・ほんものさの記述が、実に身近に感じられました。

 でもちょっと待てよ、楽しんでいるばかりぢゃダメだ。只野氏の熾烈な体験や想いをくんで、わたしにできることは何かないか?そう思って、ビジネスメディア誠の連載に取り上げさせてもらいたいと思いました。“闘病”にまつわる生の患者/お客さま心理をひとりでも多くの人に広めて、誰かの同感、誰かの共感、誰かの反省につながればいいなと思います。

【紅いボールペン】
 書かなかったことの中でおもしろかったのが、そのでっかい大学病院医学部の学生が、レポートを書くために只野氏に、発病や入院経緯の話しを聞かせてほしいとやってきたくだり。

 

持ってきたボールペンがうまく書けない様子なので、見かねて小生の
 ボールペンを貸してあげて、話しの続きをしたのですが、「ありがとう
 ございました」と言って帰るとき、そのまま持って帰ろうとするので、
 「あ、そのボールペンは返してください」と言って返してもらいました。

 (後略、第五章)

 彼が持っていた書けないボールペンは“”だったという。インタビューで持ってきたのが赤ボールペン。そこに“心もとない印象”をもった只野氏。確かに心もとないですね。秀才バカという典型がそこにありそうだ。

 さて闘病記の原典、誰にでも配布するわけにはまいりませんが「どうしても」というお声があれば、お伝えください。作者と相談をいたします。

【サービス業になりきれていない】
 わたしの母も癌の手術をした。その後の良好な経過を観ると、某中堅病院の手術と処置レベルは高かったのだと思うたが、手術前後の前言撤回・逡巡(いつ手術するか、何度検査をするか、いつ退院できるか)には閉口した。入院日数をかせぐため、とは言いたくなかったが、そう感じてしまった。

 家人が只野氏と同じでっかい大学病院に入院して手術を受けるときも、閉口したことがある。病院ではなく保険会社にだ。癌なのかどうかまだ分からない段階で、念のため癌保険会社に電話して問い合わせをした。電話に出たのは極めて事務的な事務員だった。彼女曰く。

 「悪性腫瘍と認められたら診断書が必要です。診断書がなければ保険はおりません

 わかってるよ!会話としては成立しているが、ひとこと「たいへんですね」「お気持ちをお察しします」という言葉が、なぜできないのだろうか?ネギライの言葉は、何一つこの癌保険会社にはマニュアル化されていないようだ。癌保険に入って後悔した一瞬だった。病院と同じく、保険会社もまたサービス業になりきれていない。

【最後に】
 しかしあの“なんちゃってスタント”事件には呆れた。心臓血管外科の架空請求、診療報酬請求ノルマをミッションとして院内に課していたためだった。ただこの病院ばかりを責めることができるだろうか?

 わたしはコンサルタントとして赤字病院のコンサルティングをしたことがあるが、ある時期“もういいや”と思ってやめた。病院は黒字化がいいのか?それが患者軽視につながらないのか?よくわからなくなったからだ。

 経営体であるかぎり赤字はまずいと思うし、人件費比率は一般企業と比べれば高すぎる。だが病院で、経営数字を目標にさせることが、医療サービスを向上させるのかわからなくなった。答えが出ないのにコンサルするのがおかしいと思った。

 

むしろ医療機関は、“患者をほんとうにまん中に据えた改革”を徹底するべきだと思う。ナイチンゲールもそう書いているしね。今日は以上です。

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