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2009年8月20日 (木)

遠藤一平監督が語る、自主映画『DT』の“裏物語”

 今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふマーケティング”へのリードです。

遠藤一平監督が語る、自主映画『DT』の“裏物語”
 1本の映画制作のウラには、もう1本の映画ができるほどの“制作秘話”がある。「自分たちがやりたい表現を撮ろう」から始まった自主映画『DT』。その制作秘話をお伝えする。続きはこちら。 

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 このインタビューのウラには“白いたいやき”があった。

 前々回にビジネスメディア誠に書いた白いたいやきの話しでは、尾長屋の平和台店などを経営する社長深山さんにインタビューした。社長はそのとき「ウチの白いたいやきのことが映画に出るんですよ」と言った。「ロケしていきました」 ほぉ映画ですか。「どんな映画ですか?」と訊くとひと言では言えないらしく、携帯でメールのやり取りをチェックしてくれた。 

「DTという映画です」

 ふ〜ん。そのときはひとまず流して、たいやきに没頭して原稿を書いた。あとでフト思い出して、どんな映画だろう?と思ってネットを調べると、その映画制作関係者たちが書き込むブログを発見。読み出すと“妙に熱い”のだ。何だろう、この熱さ。ブログを隅々まで読んでインタビューを申し込んだ。予想どおり、熱い話しだった

 思えば白いたいやき店の社長も熱いから、熱い人同士は響きあうのだろう。ムフン、だけど白いたいやき、コールドも美味しかったけれど。

【映画マーケティング】
 2時間半、いや3時間くらい話しこんだだろうか。けっこうこぼれた話しは多いが、マーケティングにからむ話しを落とした。文量からの調整で仕方なかったが、それもおもしろかった。それは『シネマネー』に関すること。

 約10年前、伊藤忠商事が仕掛けた「シネマネー」とは、一般ピープルから出資を募る映画ファンドの草分け。制作予定作品のあらすじや配役を公開し、それを「観たい」という人を募り、制作費用をファンドとして集める。予定数に達したら制作GOだ。出資者には優先試写会やサイン入りの台本など、レアな体験やグッズの提供もあった。

 吉川晃司主演、三池崇史監督の『天国からきた男たち』、巨匠今村昌平監督の『赤い橋の下のぬるい水』、奥田瑛二初監督作品『少女』(これはちがうかも)、乙葉、眞鍋かをり出演の『BOM!』(これも怪しいぜ)、プロレス映画の『MASK DE 41』村本天志監督品、そのあとに遠藤一平監督もメガホンを取る予定だった。だが事業運営としては失敗で、ファミマが事業を引き継いで、残念ながら仕組み自体が流れてしまった。

 だが「監督もプロデューサーたれ」とは遠藤監督の想いでもある。ちょっとした機会をつかって、少しでも映画製作費用を捻出し、PRするマーケティングをすべしと考える。

 たとえばネットアイドル紺野 結衣さんをDTに起用したとき、いろんな意味で反響がでかかった。「これはひとつ、集金にならないか」と思い立ち、映画撮影前に彼女のファン撮影会を開いた。自主制作のウラにはいろんな苦労がある。

【映画好きの子どもでした】
 映画人と1対1で話したのは、初めてだった。いつかしたかったことでもあった。なぜなら、高校生の頃、週に映画を6本観ていたわたしにとって、映画とは青春の一部であるだけでなく、まさしく映画は育ての親だからだ。

 週6本はキツいでしょ?と思うなかれ。昔の名画座は二本立てだった。土曜・日曜・水曜は映画の日々で、池袋文芸座、大塚名画座、高田の馬場パール座、早稲田松竹、飯田橋ギンレイホール、新宿ローヤルはとても常連だった。昔の名画からロードショー後の巡業作品まで、ベルイマンも夕陽のガンマンもロバート・レッドフォードも分け隔てなく観た。H映画は観たかったが、ほとんど観なかった。それより知的好奇心が勝っていた。

 映画人になりたいなと思ったが、自分にはとてもと思った。映画制作とはたぶん統率力だと思ったからだ。遠藤一平監督から感じたオーラ、ヒトをまとめる力は自分にないなと思った。映画好きだったけれど、そんな理由がホンネかもしれない。

【映画が人を惹き付けるワケ】
 映画顧客の最大の特徴とは、本や音楽や舞台に比べて、ジャンルのクロスオーバーが容易なこと。ポニョを観てほのぼのして、海猿を観て手に汗にぎり、ハリポはおさえで観ておいて、スパイダーマンでドキドキして、SATCで微笑んで、ルーキーズで(わかりきってるのに)ぐっとくる。 

観ることで、夢を共有する庶民として一体となれる。

 だって人生はいろんなことがあるから。二本立てどころか、十本立てくらいのめまぐるしい人生を送る人もいる。生きている間に体験する走馬灯のような表現形式、それが映画。だからみんなやめられない。ああ映画が観たくなってきた。今日は以上です。

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