空へ、宇宙へ伸びるエレベーター
思い起こせばここ十数年、お盆に休んだことは無かった。電話はかからないし、イヤな?上司もお休みだし、自己愛のパラノイア社員(どの職場にもひとりはいる、オレオレで誰かまわずに影口をたたくヤツですよ)もお休みなので、の〜んびり・しっか〜りと仕事をするのがお盆でした。
でも今年は休まないとツラい。仕事場のアートマルシェ神田のある三和ビル、古くて頼もしいエレベーター“三菱エレペット”が改修工事中で、カゴをリニューアルし、内外装もお化粧する。ということは…徒歩で上がらないと!(笑)6Fはつらいよ。ならばいっそ休もう(ご注文処理やクリエイターさんとのやりとりは随時)。
【hmm…なアドバイス468.空へ、宇宙へ伸びるエレベーター】
ところが今日は都心に出向く用事がありまして(エッセイのインタビューです)、自転車で神田までツ〜っと。おっと…あ!あのスカイツリー!通りがけに。だんだん上に伸びる独特な工法らしいですね。
【スカイツリーはエレベーターも凄い】
東京スカイツリー向けにおいては快適な乗り心地を実現するため、かごの形状の最適化をはかった「整風カプセル」や風・地震などによる建物揺れに対し安全性を確保するための強風・長周期地震管制運転などの技術を搭載する計画です。引用元
東芝エレベータが、東洋一の『TAIPEI 101』に納入された分速1,010m、つまり時速60kmのエレベータ。国内最高速であり、そのスピードゆえに“整風カプセル”というのに頷いた。何せ時速60kmなら、エアロダイナミック・シェイプが欲しいですよね。東芝ではこのエレベータで培った技術をベースに、スカイツリー向けの納入を行うという。
余談ですがスカイツリーへのアクセスは複雑。そのエリアの地理感が無いからかも知れませんが、道路は斜めに走るし、交差点も複雑、東西南北がわかりずらい立地。名所にしたいなら(今さらですが)もうすこし分かりやすい立地を選定してほしかった。
【もっと遠くへ! 宇宙エレベーター】
スカイツリーの上を見上げた。そうだ、空に向かうエレベータもあった!“宇宙エレベーター”です。軽く1,000mくらいはすでに実現構想に入っているそうです。
宇宙エレベーター(または軌道エレベーター)とは、「惑星などの表面から静止軌道以上まで伸びた軌道を持つエレベーター」とWikiにある。実現性は決して低くなく、ナノチューブのようなしなやかで強い素材で結ぶことで、衛星軌道上の宇宙ステーションと地上を結ぶことができるそうだ。そのケーブルを伝って人や物を上下させる。それはまさに“エレベータ・ケーブル”である。
上図は先頃、2009年8月8日・9日に行われた『第1回宇宙エレベーター技術競技会』のプレスリリースから切り取った。バルーンで上空150mに釣り上げられた幅50mmのベルトを昇る昇降装置のコンテストである。総合優勝はミュンヘン工科大学のチームで、世界最速を記録したそうです。
今後のコンテストで、上昇距離を年ごとに2倍ずつ引き上げて成層圏に近づけるそうです。毎年有人のシャトルを飛ばすよりも、何十分の一以下のコストで人や物資を運ぶことができる構想。実現すれば凄いですね。来年のコンテストへのエントリーなど、詳しくは一般社団法人宇宙エレベーター協会まで。
【hmm…なアドバイス】
世界最速を競うのでもなく、宇宙に昇るのでもない、神田須田町の三和ビルのエレベーター。改装前のカゴの中には、“渋〜い三菱エレペット”のプレートがありました。
コイツは記念に取っておかねば!ということで、工事前日にこっそり・がっつりドライバーで外しました(笑)。新品のエレベーターになったら、イタズラで付けちゃおうかとcherryさんと悪だくみ。
ということで、今日も工事は進行中。出来上がりのエレベーターは普通に賢くても(そうじゃないと困る)、三和ビルの6Fに上がりアートマルシェ神田に入ると、
「そこはクリエイティブの宇宙だった」
訪問者には、そんな高見の感覚を味わい、広がりを想像してもらいたい。utteのクリエイター、クリエイティブの宇宙創出力を見込んでご一緒した人ばかりですから。今日は以上です。
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