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2009年10月 7日 (水)

Scribd Storeで広がる出版の輪:世界各国で翻訳リレーされた絵本

  今日はプリバリ[イン]で連載する“マーケティング価値校”のこぼれ話しです。

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 昨日届いた2009年10月号、今週後半くらいには丸善、青山ABC、ジュンク堂など大手書店の店頭に並ぶと思います。今月の特集は「デジタル・サイネージ」、店頭でのダイレクトリーや商品案内、クーポン配布などの電子デバイスです。 

300pxfarmadigital 画像はwikiより

その特集にどこか関連するテーマかなあ、わたしが取り上げたのが“電子文書”です。事例紹介はscribd、手っ取り早く言えば“文書版youtube”です。「出版を民主化する」コンセプトで、出版業界と出版したい個人の両方に、メテオ的な変化をもたらしつつある米国のベンチャー企業。

【電子文書ストア】
 scribdは何を変化させるのでしょうか? まずは“電子文書ストア”とはどんなお店なのか、見てください。 

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 同サイトに、クリエイター支援&創作品の販売事業 utte (うって)での登録クリエイターさんのインタビューを電子文書としてアップしたもの。ちょうど、才能あふれるアーティストのイケヤシロウさんのインタビューをアップしました。 

これまで5人のクリエイターの7文書(英文を含む)をアップしております(閲覧・ダウンロード無料、複製は許可しておりません)。出店コストゼロ、せいぜい翻訳コストくらいです。

【自由化とは変化】
 特徴は自分が書いた文書を(無料で)アップロードし、世界に向かって公開できること。売れると想えば(有料に)それも可能(立ち読み機能も)。デジタル文書のソフトはいくらでもあるが、scribdのすごさは「発表の自由化」と「出版の自由化」そして「文書制作のオープン化」をセットで実現したこと。 

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  イケヤシロウ 『アートの持つプリミティブな力を吹き込む』

 発表の自由化については記事で書いたので省略。出版(業)の自由化、実は不況下ですでに起きています。単機能の職種のエディターや写真家は消えつつあり、フォトエディター、フォトライターなど多能工化が進む。さらに雑誌制作自体、“季節工化”が進み、編集部は派遣の集まりとなりつつある。派遣業法上「どうか?」という事例さえ聞いたことがある。 

いつの時代でも自由化とは厳しさを伴うもの、“過去”のしきたりを消去する動きなのである。

【hmm…なアドバイス】
 そして“文書制作の自由化”は出版のwiki化と言える。scribdの良さのひとつ、“改版も自由”という点。誤字脱字誤植の修正はもとより、更新がいつでも(無料で)可能。電子文書ならではの特徴である。

 それは“記事制作のオープン化”につながる。良い記事をもっと良くする輪の広がり。文章の事実関係のチェック、挿画や写真の募集や編集の改善、販売チャネルの募集なども可能性が広がる。今の出版・流通・販売業からは「売れない・返品」などネガティブワードしか聞こえてこない。思い切って業態を変える時期だと思う。 

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 最後にプリバリインでライター・インタビューを受けたときの動画URLをひそやかに紹介。今日は以上です。

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コメント

郷さんありがとうございます!
といいつつ、下のほうの漆マウスに目が釘付けになってしまいました。
触ってみたいですね。仕事中でも癒されそう。
ちなみに、12月号は国際力がテーマです。そして1月号はブックデザイナーの祖父江慎さんをはじめ、紙メディアに対して一家言お持ちのみなさんによる座談会を予定しています。乞うご期待!

投稿: ゴトウ | 2009年10月 8日 (木) 16時21分

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