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2009年11月10日 (火)

Kindle/キンドルから、未来読書スタイル予言へ

今日はひとつのニュースが気になった。AmazonのKindle(キンドル)がパソコンでも読めるようになったこと。

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先月末にAmazonは“Kindle for PC”の無料ソフトを配布する」というリリースがあった。そのソフトの配布と、電子リーダーKIndle向け以外の電子書籍を発売開始。それが始まったのだ。もちろん(まだ)英文のみなのですが。

【hmm…なアドバイス541.Kindle/キンドルから、未来読書スタイル予言へ】

37 Amazon.com, Inc.today announced the availability of "Kindle for PC," the free application that lets readers around the world enjoy Kindle books on their personal computers (PC). The U.S. Kindle Store currently offers more than 360,000 books, including New Releases and 101 of 112 New York Times Bestsellers, which are typically $9.99 or less.

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引用元

アマゾンは本日Kindle for PCソフトウエアの無料ダウンロードを始めました。Kindleブックスの36万冊のタイトルをPCで読めます。目下のニューヨークタイムスベストセラー101冊も9.99ドルか、それ以下で読むことができます

 このアマゾンの戦略、予想外に売れない電子ブックリーダーのテコ入れと読むか、予想外に売れていて、一気にデファクトを握る大攻勢と読むか、ニュースは錯綜している。事実は09年の7〜9月期決算は好業績だった。まあシナリオの読み方はその人次第ですが、わたしはこう読む。

人びとの読書スタイルは(紙から電子に)変わりつつある。とはいえ人が習慣を変えるのはロングテールな歩みだ。市場の方向性をつくるためソフトを無料で与えよう

【hmm…な予言】
 電子ブックリーダーと電子書籍の浸透はいろいろなコトとモノを壊す。それは3つあると思う。

1)出版業界の流通構造を破壊する
 「作者−出版社ー取次ー書店ーユーザーーブックオフ」
 これまでの書籍流通の簡易版である。電子化は作者からユーザーへの「直販」と「直改版」を実現する。順序も組み合わせも変化する。

 「作者集団(作文・編集・撮影・デザイン)ー販売網ーユーザー」
 作者を核にする出版プロジェクト集団が多数できる。それは今の出版流通を破壊し、利益配分をフェアトレードにする(取次の占有が崩れる)。古書流通(つまりDLファイルの違法売買)に抜け穴ができる可能性はある。

2)デバイスが変わる
 KindleやSONYの電子ブックリーダーが“今ひとつ”なのは、“読書灯”のような売り方だからだと思う。PCや iPhoneや携帯は多機能なのが受ける。液晶計算機が100円になったのはやはり単機能だったからだ。

 だからこそ既存のデバイスのカタチを変える、くらいの流れをつくる方向に業界はなるだろう。タブレットPCはそのハシリだる。なんていっても、歩きながら携帯スタイルもここ10年くらいの習慣。あんがい人の習慣は簡単に変わるのである。

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3)読者の読書姿勢を変える
 ずっと昔、SONY社長(当時)の出井伸之氏が「テレビは15度後ろに倒れてみるメディア、パソコンは前に15度乗り出して使うメディア」と言った。当時は確かに、と思ったけれど、結局PCでTVも映画も観るようになったじゃない。画像のサイズはデカくなったけれどね。

 われわれは電車の中でも読むし携帯でも読む。DSでもPCで読む。健康よりもスタイルや習慣を優先する。結局はデバイスの開発次第、読書スタイルが世間的に通用するかどうかなのではないか。目にやさしいとか姿勢が悪いとか、マイナス要素はマイナスにならないのではないか。

【hmm…なアドバイス】
 2009年の今から、2020年の読者の未来を想像すると、(今から想像しにくい)相当妙なスタイルで電子読書が普及している可能性が高い。ハンズフリーのバーチャル眼鏡で 読む、アタマに電極をつけて脳リーディングをしている、アタマの周りをバーチャル天使が飛びまわり、本文をささやいているかもしれない。

 妄想は以上ですが、このソフトをさっそく仕事用のWinPCにダウンロードして、36万冊から欲しい本を探した。John Grishamの本が無くて断念しました。ぜひ早期にキンドル化をお願いします。

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コメント

くまさま
コメントありがとうございます。
そう、英文ばかりではちょっと、ですよね。
グリシャム以外にあまり読まないわたしも
つらいなあと。

投稿: 郷/marketing-kindler | 2009年11月12日 (木) 00時02分

興味深い記事拝見しました。

楽しみに待っているkindleの登場 日本語書籍です。

投稿: くま | 2009年11月11日 (水) 19時56分

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