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2009年11月25日 (水)

三菱コルトの“再発見”から思うこと

発売後7年間、乗用車販売台数ランキングに、ほどんど登場していなかったクルマが“彗星のように”現れた。それは三菱自動車の小型車『コルト』。 

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彗星というよりも、実はずっとひっそりと光っていた新星が、天体観察者に新たに“再発見”された感じだ。2002年の発売以来、日本市場では地味な存在 だったコルト、09年1月の販売台数は800台、それが10月は2,100台以上というヒット。時事通信のニュースが気になった。

【hmm…なアドバイス553.三菱コルトの“再発見”から思うこと】
三菱コルト、09年1月から5月まで30位までのランキング外だ。それが6月から快進撃。販売台数推移は次のとおり。

09年06月 1,854台      137.6(前年同月比%)
09年07月 2,020台      131.0      
09年08月 1,868台      167.2
09年09月 2,996台      188.0      
09年10月 2,158台     ー  
 引用元

もちろんプリウスは毎月2〜3万台を販売しているから桁はちがう。でも7年間、マイナーチェンジのみの地味なクルマに、今スポットライトがあたる。なぜなのですか?

【コルト・ストーリー】
 まずエコカー減税のタイミングを逃さなかった三菱の俊敏さがあった。09年4月の車両軽量化とエンジン改良で燃費を大幅に改善し、エコカー減税対象車を発売。7月には四輪駆動車も追加し、吹いてきた風を逃さなかった技術対応で販売回復した。

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 発売当初、副社長がこう言ったのをわたしは覚えている 

「コルトがだめなら、次はない」(岩國頴二副社長)

 ところがリコール問題もあり評判を落とし、会社自体の存亡も重なり、販売は落ちた。後が無くなったが、そこは技術の三菱である。クルマ成熟市場の欧州ではそれが理解され、ドイツのゴールデン・ステアリングホイール賞も受賞して、コルトは売れた。一方派手さが求められる日本市場では、お得感や女性パッケージでしのいできた

 リーマンショックも耐え忍ぶ中で、エコカー減税という追い風に機敏に対応した。「地味だけど、実は良いクルマなんだよ」という評価が固まってきた。これがコルトの7年物語のあらましである。

【モデルチェンジなし、マジメ、低コスト】
 さらに、そのウラにある“消費者意識の3つの変化”に注目したい。

 まず“7年もモデルチェンジ無し”で売れる事実。かつてモデルチェンジとは“新価値の提供”だった。だが本音は“消費喚起”であり、オモテ向きは“時代の求める価値の先取り”と言っても、小手先に過ぎないチェンジもあった。そんなチェンジを、リーマンショック以降、消費者が白けたのだ。チェンジはメーカーの都合だと見抜いて、走る価値が変わらない“ノーマルなクルマ”が見直された。

 次に個性的であるより“マジメ”がいい風潮の広がりだ。“技術革新” “新しいこと”を求めない消費者が増えた。いわばクルマもユニクロ化してきた。クルマは普段着、下駄履きであると。

 そしてエコトレンド。エコは良いことだが、クルマ消費者にとってのエコとは“ランニングコストの低さ”にすぎない。環境主義者のエコとはちがう。ほんとうにエコを実現させたいなら、クルマに(できるだけ)乗らなければいいのだから。

最近のcarviewのクチコミ評価でも「基本デザインがよいためか古くならず、よく使い込まれて枯れ具合のいい安定感のある乗り物」「型の古い車ですが、プラットフォームはダイムラー(ベンツを作っている会社)と共同開発です」などの声がある。消費者はちゃんとわかっている。

 モデルチェンジなし、マジメ、低コスト。この3つの変化を受けとめたのがコルトである。

【hmm…なアドバイス】
 といって無個性・実用主義のクルマばかりになるのは楽しくない。食品で言えば、PB商品ばかりの商品世界が楽しいだろうか?やっぱり“モビリティの新価値”を追求してほしい。

Thm148_197548 こういうデザインが巧み。

 トレンドはエコ/電気/ハイブリッド/燃料電池である。これからのそんな技術を車体表現として、ぜひカタチに表してほしい。動力源が変わるなら、カタチも乗り方も駐車も保有方式も変わるべきだ。クルマの全体を変化させるイマジネーションが欲しい。今日は以上です。


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