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2010年9月28日 (火)

過去から現在へ旅するスピーカー

ぼくは少し後悔していることがある。先日、祖父が遺したバッグをひとつ捨てた。かたちは医師の往診鞄のように、上部を左右に開けて中身を取り出すもの。今どき使いようもないし、皮もボロボロだったのでサヨナラした。

こういう再生があると知っていたら、捨てなかったかも。

The Self Powered Portable Suitcase Stereo BoomBox works with your iPod/iPhone or any device with a headphone jack. Each case will last 7+ hours on a single charge (Charger Built In). In addition to running on batteries, The BoomCase can also be plugged in when the party goes inside. 引用元

訳:ポータブル・スーツケース・ステレオボックスは、iPhoneやiPodなどヘッドフォンジャックで音を送れるデバイスをつなぐことができる。充電式になっていて7時間保つ。充電電池での稼働に加えてAC電源も備えるのでパーティでも使えるのだ。

中古のスーツケースを改造してスピーカーに生まれ変わらせた。次の画像のもののスペックを見ると、10時間のバッテリーを搭載し200WのスピーカーでiPhoneを鳴らす。ウーファー、ツィーターなど音響的にも考えられている。古くなったとはいえスーツケースだから筐体は堅牢。しかも密閉性も高いので、スピーカーにはもってこいだ。Etsyで365ドルで販売中

手づくりかつ予想外の活用という発想がおもしろい。

【単なるリサイクルではなく…】
手づくりといえば、プリンストンテクノロジーの“ペーパークラフトスピーカー”がおもしろかった(現在在庫切れ)。アンプとスピーカーとボックスデザインのペーパーがセットで1,980円だった。このおもしろさは“スピーカーってこんなんでも鳴るんだ”という気づきだった。

ウサギや熊スピーカーという予想外のカタチも楽しい。チャーリーが発売するラビットスピーカーは妙にリアルなのがコワキモい(笑)。詳しくはこちらを

でもスーツケース・スピーカーは、手づくりかつ予想外だけではない。“旅するスピーカー”というところがもうひとつ深い。

このスーツケーススピーカーには“旅の傷”が刻まれている。あの国の路上で付けた傷、乱暴にトランクに入れたタクシー運転手、勝手にステッカーを貼った航空会社…。上首尾で終わった仕事。深く心に傷をつけた思い出。傷ひとつひとつに今の自分がつながる

古いモノには過去と現在を点と線で結びつける効用がある。それをたいせつにしないと、身の回りの品はつまらない消耗品ばかりになるし、未来が見えなくなる。

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