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2010年9月17日 (金)

「金にならない」サッカーに想うこと。

ベスト16まで進出して、あれだけ話題になっても赤字だったサッカーW杯、何が間違っていたのだろう?

民放連の広瀬道貞会長は16日の定例会見で、サッカーW杯南アフリカ大会のテレビ放送をめぐり、民放全体の収支が赤字になったことを明らかにした。広瀬会長は赤字額について明らかにしなかったが、関係者によると十数億円に上るとみられる。引用元

赤字の理由は入りが少なく(広告販売不振)、出が多かった(放送権料高騰)のだが、サッカー界も民放業界も「どうすりゃいいの」と思っているだろう。

【赤字の伏線はJリーグ】
赤字の伏線はJリーグからなのだ。8月中旬に発表された09年度決算では、J1・J2の36クラブの内赤字クラブは15(前年度13)。平均営業収入は33億円(J1)で前年比4%減。

* 平均広告料収入
(J1)14億9,100万円(ほぼ前年同)  (J2)3億7,000万円(同▲15%)
* 1クラブ当たりの入場料収入
(J1)  6億9,700万円(前年比▲1%)(J2)1億7,100万円(同▲4%)

W杯前年イヤーなのに、何とか体裁を保ったという感じの決算。J2の広告収入減は特にでかい。どちらのリーグも入場料収入の倍以上が法人頼み”という収入構造。リーマンショックが効いている。そのひとつの象徴、読売V(ヴェルディ)は、民間ならば“産業再生機構入り”の状態である。

【東京Vの迷走】

経営不振に陥っているJリーグ2部(J2)、東京Vの羽生英之社長(Jリーグ事務局長)は15日、来季のクラブ経営について10月のJリーグ理事会までに方向性を示したいとした上で、受け入れ先の企業との交渉が最終段階に入っていることを明らかにした。引用元


東京Vは1969年「読売サッカークラブ」として創立された名門クラブ。カズやラモス、北澤が活躍したチームが、収入が足りず今やJリーグ機構の管理下に置かれている。上記したように実業団からJリーグに至るまで、名称も組織も変わったけれど、“法人頼み”という構造は変化がない。ヴェルディの法人変化をみてみよう。

1969年-1991年 読売サッカークラブが運営
1992年-1998年 株式会社読売日本サッカークラブ
読売新聞社、読売ランド、日本テレビ放送網の3社出資
1998年 株式会社日本テレビフットボールクラブに改組
読売新聞と読売ランドが完全撤退、日本テレビ100%出資
2001年 調布市、稲城市、多摩市、日野市、清水建設、京王エージェシーが出資
2006年 サイバーエージェント出資 48.1%出資
2007年 サイバーエージェント経営から撤退
2008年 立川市出資
2009年 日本テレビが完全撤退、東京ヴェルディホールディングスを設立、運営会社東京ヴェルディ1969フットボールクラブ株式会社を設立。現在新たなスポンサー探し中。

ひとことで言えば経営迷走。もうひとこと言えば“出資者、消失の軌跡”。06年以降の所属選手、職員の心境、いかばかりだろうか。

【スポーツの協賛とは何か?】
こんな具合だと、いったいスポーツを協賛する企業のニーズって何だろう?と考えてしまう。

知名度アップ?Partly Yes.ブランドイメージアップ?Partly, Yes. 商品やサービス購買につながる?Partly Yes.  経営者の趣味?Partly Yes.

他にもあるだろう。でも販売への即効性ばかりの意識なら、出資ではなくスポンサー契約にとどめるべきだ。スポーツ振興に金を出すということは「市場を創ること」だ。今見える人に売ることではない。まだ見ない人、市場の外にいる新しい人を、魅力あるプレーで引き込んで、市場を創ることだ。それを支援するのがスポーツ振興だ。

ゴルフの石川遼選手や宮里藍選手がなぜ素晴しいか。彼らは夢を抱く人をたくさん育てている。それと同じで商売もまた、その場その場で売ることばかりではない。いつか買ってくれる人を創ること夢を抱かせる事業を創ること。そこにもっと光が当たっていいはずだ。“育てる”ことが失われた国からは、夢なんか育たない。

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