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2010年11月14日 (日)

絵本の持つ二次元力

今日は発売されたばかりのプリバリイン2010年11月号から、おもしろかったインタビューと、ぼくが同誌に連載する“マーケティング価値校”のちょい紹介です。



今月号の特集は『子供と印刷絵本作家鈴木のりたけさんのインタビューがいい。

そのご経歴からしておもしろい。もともとはJR東海の新幹線の運転士。ところがモノづくりがなんとなくしたくなって、1年9ヶ月で辞めた。そこからグラフィックデザイナーになって、ボツの嵐のご苦労を重ねて、ふと絵に話を付けようしたことから、有名な『ケチャップマン』が生まれた。

何ともポヨヨンに生きてきたように見えるけれど、スジが入った人だと思った。彼の発言のこのくだりにビビっときた。

印 刷は2次元ですが、僕らは3次元の世界に生きています。雑誌や本を読んでいた人が動画を見るようになるというのは、つまり、3次元にいる人間が3次元のも のを楽しむというのは、自分じゃないところにいて楽しんでいるというか、なんかちょっと違うと思うんですね。3次元の人間が2次元の情報を楽しむからこ そ、自分の立ち位置をしっかり把握しながら、3次元の現実世界に正しい情報を持ってこられる。P11



【二次元力の3ステップ】
三次元に生きる私たちは二次元を楽しむ。子供にとってそれは、彼が創るような絵本だ。絵本の楽しみ方には、こんな3ステップの“二次元力”がありそうだ。

想像力を膨らます 〜 絵や物語を心の中に広げる。
ごっこ遊びをする 〜 物語の中の誰かになりきる。
ページから飛び出す 〜 夢を現実にしたいと願う。

しっかり絵本で二次元力を養ってきた子供は、大人になっても暮らしを楽しめる。なぜなら大人になると、毎日朝起きてから寝るまで、ヘトヘトになるまで三次元を生きるからだ。

朝ご飯もそこそこに混み合う通勤。悩んだり喜んだりで仕事して、人と出会ったり別れたり、つかみあったり抱き合ったりして、ようやく帰宅。お風呂に入ってほっとして、明日の三次元生活に備えて眠る。三次元は喜びもあればストレスもあるのだ。

だからこそ、子供のうちに、しっかり絵本を読んで二次元力を身につけておこう。大人になって想像力はビジネス発想にもつながるし、ごっこ遊びは本当は自分が何をしたいのか知るようなものだ。それは、夢を現実にするためなのだ。


新幹線のケーキは鈴木のりたけさんのブログより。

【子供とぼくの連載】
特集の『子どもと印刷』もおもしろいけれど、ひとつだけ指摘したい。タイトルは子供と印刷”の方がよかった。

なぜなら、あるクリエイターさんが言っていた。「子どもと書いてはダメ、子供じゃなきゃ。だって子と親は供にいるから」と。なるほどと思った。印刷とも「供にいる」方がいいでしょう。



ぼくの連載は『だから、こうだろーアートディレクションの奥義』というタイトルで、マルプギャラリーさんを取りあげました。プリバリインはブックファーストや丸善、ABC、ジュンク堂などで店頭売りしてます。よろしく。

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