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2010年12月30日 (木)

eLEGS 飛び切りの笑顔を作る開発

今年の十大なんとかがそこかしこにあるが、Wiredの十大ガジェット『The 10 Most Significant Gadgets of 2010』に注目した。1位はiPadでこれは文句なし。日本商品はかろうじてひとつ(Canon S95)、ギャラクシーTabもMacBookAirもある。米国人の目からのチョイスで日本人から見ると「?」というのもあるけれどそんなものかと。



ぼくが注目したのは第2位の『eLEGS』。10月頃の発表で、ぼくはこの記事を見落としていた。下半身麻痺の人も歩けるデバイスだ

At the company's press conference, a person who'd been paraplegic for 18 years demonstrated the eLEGS by walking around onstage. Her smile shows you everything you need to know about this remarkable invention. 引用元 (Berkeley Bionics社の記者発表で、18年間対麻痺(ついまひ)だった女性がeLEGSを装着してステージを歩いた。彼女の笑顔がこの驚異の発明の全てを物語る)

彼女の笑顔が素晴しい。 Amanda Boxtelさんは「これまで身長120cmでした。人の鼻の穴を見ていたのに、これを付けると普通の人の高さで歩いたり、風を感じたり、海を見たりすることができる」と話す。その姿を動画でどうぞ。

【動力機構】
センサー、モーター、バッテリーで駆動する歩行補助システム。車いすから装着システムを置いたシートに乗り移り、脚部と胴体部をバンドで留める。慣れれば 数分という。杖部にセンサーがあり、右の杖を前にすると左足を前に出し、左の杖ではその逆に作用する。こうして歩行を支援する。バッテリーは6時間保つそ うだ。

元は軍事用途として開発された。重い装備を背負いながらミッションを遂行する兵士のためのデバイスなのである。Lockheed Martinが投資をしているのはそのためだ。



しかし価格は高い。eLEGSは現時点で10万ドルもするというから、個人が買うのはむつかしい。リハビリ用途など施設需要に限られるだろう。ぜひ日本でも宝くじやtotoの収益金で、1台でも多くの製品を出回わらせてほしい。

【残存能力を引き出す開発】
身障者用途の開発では「どう移動させるか」「どう介助するか」という見方での開発のモノが多い。それに対してeLEGSは「どう社会参加させるか」という視点がある。

WHOがICF(International Classification of Functioning, Disability and Health=国際生活機能分類)で求めるのは、その人の残存能力を引き出すこと、数歩でも歩けるように、人間の生活機能を引き出すことなのである。

残された能力を引き出して社会参加を促す商品開発、たとえば対麻痺者向けのバッテリー自転車も、バッテリーセグウエイもいいと思う。ユーザだけなく、作り手にとっても幸せだから。

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