« eLEGS 飛び切りの笑顔を作る開発 | トップページ | イエタグはメモリーをインデックスする。 »

2010年12月31日 (金)

ボーダーズ書店の不振から見えること。

年の変わり目=境目、つまりボーダーだとすれば、米国のborders/ボーダーズは年を越えられるだろうか?

In an ominous turn of events for the book business, Borders Group Inc. said Thursday it is delaying payments to some publishers, a sign that its financial troubles are worsening. 引用元 (書籍ビジネスに不吉な前触れになるのか、Borders Group Incは木曜日、出版社への支払い遅延を起こしていると発表。財政悪化が進んでいるものと見られる)



ボーダーズは米国第二のブックストアチェーン(一位はBarnes & Noble)。暫く前から資金繰りは悪化していたが、年末にリファイナンスが困難となった。全米で650店以上を展開する同社の第三四半期(8-10月)の売上は4億7000万ドル(3,800億円)、前年同月比17.6%減、最終損失は7440万ドル(約60億円)と命が尽きそうだ。

電子書籍が進む米国での書店ビジネスは、シャープな曲がり角。ぼくの随分前の店舗体験を探っても、バーンズもボーダーズも大きな差はない。ちょっとバーンズの方が大人びた店舗(静かで広い)が多いかなと思う。だがそちらも赤字で、明日は我が身なのは似ている。

【ボーダーズの不振の理由】
ただボーダーズには、経営上の選択に疑問を感じる。

まず海外展開。2000年代に入り英国のチェーンは経営が悪化し、全て売却。オーストラリアやニュージーランドも同じ運命。FC展開がうまくいかなかった。書籍の売上減をマルチメディアや電子書籍リーダーの販売にシフトしたが、Amazonとも早期に決裂、製品力の低い電子書籍リーダーを選択した。バーンズが電子書籍リーダー『nook』をヒットさせたのと対照的だ。

音楽プレーヤーでもAppleのiPodの取扱いを止めてZuneを扱うなど、ありえない。文具販売のPaperchase Productsを買収したが、英国での店舗閉鎖もあって相乗効果は低かった。最終的に安価で売却して返済にあてた。

引用元

つまり電子書籍の波だけではなく、経営の打ち手がどれも響かず埋もれていったという感じがする。

【本屋とは想像力の泉ビジネス】
脅かすワケではないが、日本はどうなのか?

引用元

日経MJの書店ランキングでは、日本は最大手の紀伊国屋でさえ1,100億円。赤字も多い。印刷業や取次業のような寡占がなく、いつの間にか近所の書店が全滅し、縮小市場を大手中堅で分け合う市場になった。

書店は魅力があるだろうか?ジュンク堂は落ち着くし、新宿のブックファーストは滞在時間が延びる良い書店だ。虎ノ門の改造社は路地裏のようだ。駄菓子屋本屋のヴィレヴァンもいい。

そんな書店に共通するのは、読者に想像力の泉をどう届けるかに集中していること。それが椅子であり、独特の書棚編成であり、粋なPOPであり、店長の自由な発想の仕入力である。電子でも印刷でもオーディオでも点字でも、そこはブレずに展開すればいいのだ。

ことばのデザイナーの仕事の紹介はこちら(cotoba)
マーケティングコンサルタントの仕事の紹介はこちら(マーケティング・ブレイン
ビジスパメールマガジン “マーケティングレシピ” 第2号12月28日発刊
うふふマーケティング最新刊 誠ブログ最新刊

|

« eLEGS 飛び切りの笑顔を作る開発 | トップページ | イエタグはメモリーをインデックスする。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/158074/38287192

この記事へのトラックバック一覧です: ボーダーズ書店の不振から見えること。:

« eLEGS 飛び切りの笑顔を作る開発 | トップページ | イエタグはメモリーをインデックスする。 »