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2011年4月18日 (月)

私のドア物語

私たちは一日に何度ドアを開け閉めするだろうか。万歩計はあっても“扉開閉計”はなさそうだから分からないけど、自動開閉するEVや店舗のドアまで入れたら、結構な数になる。そこで今日はユニークなドアがテーマ

【肘でオープン】
UltraLatch/ウルトララッチはひねりも回しもしない。したり下げたりで開くドアだ。荷物を持った時、肘でドアを開けることありますよね。そのドアをもっと開けやすくしたドアノブと言える。



発想の源は“オートマ車のシフトレバー”だとか。いかにもアメリカ人の発想しそうな製品。でもものぐさ向けだけでなく、子供やお年寄りにもいいかも。販売中。



【つま先でオープン】
toepener(つま先でオープン)は、お行儀は悪いが膝打ち、いやつま先立ちだ。扉をちょこっとだけ開けて、足を入れて、ぐいっと開ける。やっちゃいますわね。その商品化、ある意味脱帽です。



公衆トイレのドアのように、手で触りたくない時もある。でも足で開け閉めすると蝶番にも負担がかかるし、やはり行儀悪い。ほどほどに。$49.95で販売中



【ぐっとひらくドアヒンジ】

Expandable Door Hinge(ぐっとひらくドアヒンジ)はどんな時に有用だろう。

My apartment front door is 36 inches wide and I wanted the bench to be as big as possible, so I built it to be precisely 35.5 inches wide. When I tried to wheel it out the door...it didn't fit. I'd forgotten to allow for the thickness of the door.引用元 

ぼくのアパートのドアの幅は36インチだった。ガレージでワークベンチを自作したのだが、なるべく大きくしたかったんだ。だからベンチの幅はギリギリ35.5インチに。さあベンチをドアから入れようとしたら…なんと入らないじゃないか!扉の厚さを計算しなかったんだ。アホな。

このドアヒンジは、米国IHCD(人間中心デザイン研究所)が制作した、ドアの開口部を100%開けるヒンジ。元々は車いすが入る幅を作るために作られた。ひと組18.5ドルと安くないが、必要な時には必要なものだ。

【私のドア物語】
かくして扉には深い開閉物語がある。ふと思った。ぼくはこれまでの人生で、どんなドアを開けてきただろうか。開けやすいドアか、開けにくいドアかといえば、どうやら開けにくいものばかり。

開けきらずに途中まで開けて、締めたドアが何枚もあった。開けようとしたがドアノブを掴んですぐにやめたドアもある。「まだ開ける途中なんだよ」と言って、ドアのすき間に足を入れているドアもある。合わせると、おおっぴらにできない枚数にのぼる。

そんなぼくだけど「誰かのためにドア」を開けることもしたい。できるのか自分に、と言いつつやっている。でもやり抜きたい。一方でまだ開いていない「自分のドア」も何とかこじあけたい。肘でもつま先でも肩でも使って。人生のドアに自動ドアなんてないのだから。

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