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2011年5月 9日 (月)

東電のサンスケの話

今日はビジネスメディア誠の“誠ブログ”の四方山話と、明日刊行予定の“ビジスパ”メールマガジン『マーケティングレシピ』へのリードです。

実は、というほどのことはないが、私の父は東電に勤めていた。
専門学校上がりで、送電の現場で“勤め上げた”技術者だった。橋の設計やダムの設計者として働き、現場管理から現場所長を務めた。関東一円の発電・送電事業所に単身赴任で、二週に一度しか帰って来なかった。続きはこちら

ブログで父のことを書いた。中で触れたように、父は“二週に一度”帰ってくるかどうかの単身赴任が長かったので、父とぼくは年中あまり顔を合わせなかった。顔を合わせても話すことがなかったし、第一まったくの文系のぼくには、父の東電の土木の仕事は想像がしにくかった。

そ れでも家で青焼きの図面を見たことが何度かはある。父が関わった水力発電のダムや橋梁設計である。「最初に作った橋」の図面にあったのは、小さな吊り橋 だった。恐らくダムで水没する村のどこかに吊ったものだろう。国土の形を作る仕事に、父はたぶん誇りはもっていたと思う。そんなことは口にしたことはな かったけれど。


その紙焼きの図面で、三角スケール(あつみけさんによれば、土木系の会社ではサンスケと呼ぶそうだ)をどう使うのか、実はずいぶん後まで知らなかった。い や今も知っているとは言えないけれど、3D CADが当たり前になった時代に、この立体定規は、現場の現実を伝えるような気がしてならない。

ぼくは今回の原発事故まで、原発にも電力にも無知蒙昧だった。危険はあるだろうが武器じゃないし、チェルノブイリでもスリーマイルでもないさと思っていた。愚かだった。国をどういう形にするか、次世代にどんな責任を持つかという議論がスッポリ抜けているのが原発である。脱原発は当然だし、東電の送電・発電の事業分割や、国の補償も仕方ないと思う。そういえば父はこうも言っていた。

一回停電があると、本社の部長がひとりはクビ切られる

停電でこれだから、今回の事故で残れる経営者はいない。次の世代を担う層が、その次の世代やその次の世代やその次の世代や…ずっと次の世代まで、責任を持てる事業に変えてほしい

【マーケティングレシピ】
おまけです。明日刊行のビジスパのメールマガジン、“ことばのデザイナーのマーケティングレシピ”のご紹介。


今回はコンデジ、コンパクトデジタルカメラを 取りあげた。携帯とデジイチのすき間で存在価値をなくしたコンデジ。ファンキーな画像遊びや動物の形のデジカメじゃ、市場はつくれっこない。果たして未来 はあるのか?そして事業を最創造するコツを“ファンタジスタ・レッスン”でまとめた。両方とも力作と思っている。お時間があれば読んでください。

ことばのデザイナーの仕事の紹介はこちら(cotoba)
マーケティングコンサルタントの仕事の紹介はこちら(マーケティング・ブレイン
ビジスパメールマガジン “マーケティングレシピ”
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受信: 2011年5月16日 (月) 14時07分

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