« ペーズリーでボワッと生きよう | トップページ | アイスクリームは売り方が命 »

2011年6月 7日 (火)

フィアット500にクルマ市場の行く末を見た。

どちらかと言えばクルマは好きじゃない。だから横浜でF-1が公道を走行すると聞いても、なぜあんなに人が集まるのか「?」。そんなぼくだから気になるクルマは2つくらい。そのうちのひとつはフィアット500(チンクエチェント)。限定車に惹かれた。


たった50台の限定車『POP-BI』。見事なカラーバランス。目立つとか派手とかいう話じゃなくて、スタイリングとカラーリングの絶妙なコンビネーション


内装のグレーとイエローのコンビネーションも冴えている。視界にいつも“トロピカリイエロー”(ん、造語?)が入ってきて、危険!と眠くならないのもいい。こういうカラーリングは日本車ではできない。


「500POP-BI」は日本限定50台(210万円)、キャンバストップも50台(こっちは249万円)、いずれもプレミアムもつくハズ。ひとつだけ残念なのは“エンジン”。いずれも1.2ℓ仕様で、875ccの“ツインエア”でないのだ。

【ツインエア・エンジン】

the two-cylinder matches the larger three-cylinder and fourcylinder units on a green level and vies with them when it comes to performance too. For example, compared with Fiat’s own 1.2-litre FIRE 8v engine, TwinAir slashes emissions by 15% and offers 23% more power. 引用元


「この2気筒は3気筒や4気筒エンジンに匹敵する環境性能があり、パフォーマンスでも張り合っている。フィアットの1.2ℓエンジンと比べてCO2排出量を15%削減し、23%のターボパワーを得ている」

引用元は『International Engine of the Year Awards 2011』のサイトから。世界36ヶ国のジャーナリストや業界の専門家76人が選ぶこの賞で、1,000cc未満クラスでダントツでポイントを集めた。最優秀ユニット他4部門でトップである。たった875cc、しかも2気筒なのに、走りが楽しくて、環境負荷が小さくて燃費もいい(10・15モードで21.5km/ℓ)。欧州はもちろん、日本でもこのエンジンがヒットしている。

【低燃費=クルマで最重要なこと】
価格より、運転しやすさより、安全性より、今“低燃費であるか”が最重視ポイント

自動車メーカーのマツダが、全国のドライバー632人を対象に行ったアンケート調査によると、車の購入時に重要視するポイントとして、「価格」(69.3%)を、「低燃費」(79.6%)が上回った。環境への関心の高まりや、ガソリン価格の高騰などが影響したと言える。引用元

フォードもちっちゃな3気筒ガソリンターボエンジンを新開発



今後グローバルに展開するこのエンジンは、フォード史上最小。搭載予定のクルマ『B-MAX』は名前もスタイルも好きになれないが、ガソリン・コンパクトエンジンが“市場命題”になる



【クルマ市場の行く末】

ちょっと前までインドの“ナノ”など、低価格車が世界を席巻すると言われていた。実際にはそうならなかったばかりか、タタ・モーターズは経営危機に陥っている。これは、ちゃんと考えれば分かりきったことだった。

なぜなら新興市場でさえ、クルマは「安かろう悪かろう」ではもはやない。石油枯渇でガソリンはどんどん値上げ、省エネ技術革新がさらに求められる。電気自動車では充電インフラの整備、新しい運転習慣を普及させないとならない。新市場創出という高度な経営テクニックが必要なのだ。どれも新興メーカーにできっこない。

これからクルマ市場は、勝つか負けるかのケンカ市場になる。ひとつの鍵を握るのは「小さいボディにエンジンの技術革新」だが、日本車は再び勝てるのだろうか?

ことばのデザイナーの仕事の紹介はこちら(cotoba)
マーケティングコンサルタントの仕事の紹介はこちら(マーケティング・ブレイン
うふふマーケティング最新刊 誠ブログ最新刊

|

« ペーズリーでボワッと生きよう | トップページ | アイスクリームは売り方が命 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フィアット500にクルマ市場の行く末を見た。:

« ペーズリーでボワッと生きよう | トップページ | アイスクリームは売り方が命 »