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2011年7月21日 (木)

ソニーとモスフードの企業分析

今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふマーケティング”へのリードと、「大企業を読む」コツの付録です。

Like No Other――ほかにはないソニーらしさを探して
革新的なハードウエアを創出し、それを楽しむコンテンツで拡張させてきたソニー。しかし、Appleなどの攻勢を受けて、そのサイクルは失われつつある。“ソニーらしさ”とは何なのか? 改めて考えてみた。続きはこちら

今回のコラムのテーマは「ソニーの応援」である。元々ぼくはソニーファンだった。ソニーがワクワクした頃のソニーと共に育っただけに、大企業になっちまった今のソニーが残念でならない。


洋楽に浸り始めたきっかけのラジカセ(CF−1980 画像上)は音が良かった。ブリスベンで国際放送を聴いた短波ラジオは高性能だった(ICF- 7600)。もちろんウォークマンも(WM-701C、EX-610)MDウォークマンも買った(MZ-E710)。語学勉強をやり直そうとしたマイクロ カセットはまだ稼働する(M-607)。ノートパソコンViao505は傑作だった。実家のリビングも80年代から90年代、テレビはトリニトロンだった し。だが3年前、再びViaoをを買うかMacにするか悩んだが、結局Macにした。あれ以来ソニーは買っていない。そのワケはコラムに書いた。

【MOSCOは次世代のモスなのか?】
さて今回のコラムは「公開情報から大企業を斬る」という内容でもある。そこでもう1社斬ってみよう。モスフードである。2011年7月30日から“セルフスタイルのコーヒーショップを展開”する。

「MOSCO」は、“元気充電コーヒーショップ”をコンセプトに、コーヒードリンクとオリジナルの「白いトマトジュース」を中心に、ホットドッグなど軽食メニューを提供し、ライフスタイルに合わせて日常的に気軽にご利用いただける空間をご提供します。引用元プレスリリース

カジュアルなセルフスタイルの新開発店舗。東武成増駅の駅構内というモスらしい郊外立地だ。ポイントをまとめてみよう。

・MOSCO=モスのコーヒーショップの意味
・低価格=200円台中心(客単価400〜500円くらい)
・珈琲、トマトジュース、焼き菓子、ドックなど
・低投資(東武成増店は8.9坪、11席+立食8席)
・新立地=駅ナカ、空港、書店併設
・2012年まで直営店5店出店、その後FC展開

先発のドトールやスタバとどこが違うのか、ぼくの想像だが「足して2で割った」感じ。ドトール的な機能的なレイアウト、スタバの居心地の良さを足して、メニューはモスの代名詞=安心・安全・美味しいをアピール。忙しい人のポケット時間をねらって回転を上げる。良いとこ取りだな。

このMOSCO、どんな位置づけなのか、未来のモスの主力足りうるのか?占うヒントは3つある。



まず「業績」。5年程前からの赤モスから緑モスへの移行の混乱もあり、一時業績は降下、客離れ、メニュー戦略に混乱もあった。経営改革を経て前期までに利益率の向上を果たし、新業態への投資の基盤が整った。



2つ目は昨年11月にオープンした「モスカフェ」西銀座店である(画像引用元)。ゆったりとしたスペースで客単価は高め。ご飯もあれば珈琲も、さらにカップケーキもあり、昼も午後も夕方も集客できる欲張り店舗である。二流立地で伸びてきたモスらしくない。これからの消費動向から大型投資はリスクがある。だからデカくて高いこの業態ではなく「小さく・安く・美味しい」のMOSCOに集中するのではないか。



3つ目は「成増」だ(画像引用元)。モスバーガーの第1号店は、1972年にオープンした成増店だった。「わずか2・8坪の実験店」だったという。今回の8.9坪のMOSCOは、次世代モスの原点からの再出発を示している。この業態にモスは資源を注ぐのではないだろうか。

以上、ぼくの読みである。根掘り葉掘り取材すれば違う結論が出るかも知れない。だが企業分析とは「業績・最近の動き・原点」この3セットで多くのことが推論できる。覚えておくと損はない。

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