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2011年8月16日 (火)

留学生向け就職活動支援講座

ひょんな出会いから“就職対策教養講座”なる講座を受け持つことになった。今日は就活をする学生を前にオリエンテーション、つまり講座のねらいや内容、スケジュールを説明する日であった。一緒に講座を受け持つことになるmakikoさんとプレゼンをした。



気をつけて見てほしい。日本語の下の言葉は何語だろうか?ヴェトナム語である。講座の対象者は日本の会社に就職希望のヴェトナム人の留学生である。

卒業後母国で日本語を使う仕事に就く人もいるだろうが、まだ圧倒的なGNPの差。日本で就職した方が給料がいいのである。だが日本人大学生にとっても狭き就職の門、留学生にも広くはない。そこを支援しようという講座である。

講座の内容は触れられないので、それ以外で感じたことを2、3書きたい。

1、国費留学生といえども就職は厳しい
日本へのベトナム人留学生は現在およそ3,600人(台湾に次ぐ多さ)。単純に4(年)で割れば毎年900人の卒業生がいる(院生や専門学校生もいるのでブレはある)。一方2010年に企業に就職したのは170名程度だという。要するに2割程度が就職しているに過ぎない。帰国する人、学業を続ける人もいるだろうけれど、これも成長の止まった国の厳しい現実なのだろうか。

2、バイリンガルは世界の当たり前
さて学生たちは学部も様々だが、共通するのは「日本語の上手さ」。ぼくらが説明する日本語をほぼわかる。巻き舌で喋る必要にないのに、ぼくらは舌を巻いた。先日まで台湾旅行をしていたmakikoさんが囁いた。

「台湾でね、ジューススタンドに立ち寄ったのよ。売り子が私たちに中国語が通じないと見ると、今度は英語を喋り出すの。日本の店ではガイジンとなるとお手上げなのに…」

ジューススタンドでさえ英語!まあ観光地で外人慣れしていて、紋切り型英語かも知れない。それでもすぐに英語にスイッチするとはね。ぼくらは何年も英語をやってもスイッチできない。

これまでぼくは電子メールで色んな国の人にインタビューもしてきた。英米人はもちろん、ドイツ人、フランス人、スウェーデン人、ノルウェー人、シンガポール人、マレーシア人、韓国人、チェコ人…みんな英語ができる。バイリンガルは世界の当たり前でもある。

3、ベトナム=27、日本=44
何の数字でしょうか?答えは「総人口の平均年齢」。新興国ベトナムは文字通り若く、成熟国日本はこんなにオールドなのだ。どおりでこの国からチャレンジ精神が減ったわけだ。年寄りは早くおっちねばいいのに。

元々ぼくのベトナム人の印象は良い。米国に滞在してた時にボートピープル(難民)と共に英語を学んだことがあって、利発で礼儀正しくてしっかりしている人びとだと思った。今日、その印象が強まった。しかも彼らの多くは国費留学生のエリート。俊才である。

それなのに…もったいない。就職機会が縮小した国。年とって挑戦気質が減った国。日本語だけにしがみついている国。ぼくらの国は彼らの才能を潰してないだろうか?ベトナム人に限らず、中国・韓国・台湾・ネパール人の留学生たち(就職による在留許可申請者の多い順。ベトナムは台湾に次ぐ4位)の才能を活かしているだろうか?

電気がないなら海外に出る」 と宣言した日本企業経営者がいた。企業は収益を上げるための器だから当然ではある。だがアジアの中の日本、世界の中の日本という目で「私たちに何ができる か」を考えたとき、留学生がもっと活躍できる国にするのも、企業経営者の責務ではないか。小さなぼくらは、この講座を喜んで引き受けるくらいだけれど。

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コメント

とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます!!

投稿: 履歴書の書き方の見本 | 2011年8月27日 (土) 17時54分

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投稿: 月+10万円収入UP委員会 | 2011年8月17日 (水) 08時02分

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