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2011年9月19日 (月)

16歳ならでは“すーっとまっすぐ”

日米で16歳ががんばっている。レクシィ・トンプソン/Lexi Thompson、16歳ツアー最年少優勝。

"Paula Creamer came up to me and said, 'If anybody was going to change the record, it should have been you,'" Thompson said. "That meant a lot." 引用元= The Associated Press

「ポーラ・クリーマーが私のところに来て言ったの。もしも誰かが記録を塗り替えるとすればそれはあなたじゃなきゃ。これは大きかったわ」

ポーラ・クリーマーは18歳で初優勝した。これがこれまでの記録だった。18日に終わったNavistar LPGA Classicリーダーボードは次の通り、アレックス・トンプソン、ぶっちぎりの勝利だった。

1. Thompson (-16)
2. Lee (-11)
T-3. Lang (-8)
T-3. Sergas (-8)
T-3. Lewis (-8)
T-3. Joh (-8)

こ れはどのくらいすごいことか。あの天才少女Michelle Wie /ミッシェル・ウィーは12歳でLPGAにデビューしたが、最初のツアータイトルの獲得は20歳、8年かかった。タイガー・ウッズは16歳のとき全米ジュ ニア・アマを勝ったが、最初の優勝は20歳だった。ところがトンプソンは14歳のときUSオープンで34位、15歳でプロになり、2010年に30万ドル も稼いでいる。爆発的な凄いのだ。



パットも上手いようだが、なにしろスイングのダイナミズムが魅力。『Golf Tips Alexis Thompson Swing Analysis 』を観るとわかる。

ちょっと長いビデオなので、ポイントをLarry Kelttoさんのブログから引用させてもらおう。

・ストロンググリップ、スイングトップ位置でもヘッドは閉じたまま
・一筋のテイクバック
・肩ターンのダイナミズム
・腰から下で方向を定める
・頭の位置が固定
・インパクトの瞬間ヒールが上がる



このスイングは余り評価されていないようだが、素人のぼくが見るところ、しっかりした三角形が作られているところ、そしてスピードの速さ、力強さが非凡だと感じた。180cmという長身も有利なのだろう。

韓国人や欧州、そして日本人(宮里藍)の活躍の影で新スター不在だった米国女子ゴルファー。とてつもない16歳が現れた。そして日本にもあと一歩の16歳が。

雨 の中、すでに優勝の望みを絶たれたものの、健闘を見せて18番グリーンに上がってきた伊藤をギャラリーが盛大な拍手で迎えた。「すごく楽しめました。昨日 とは違った緊張感があった。アマチュアの分際で言うのも生意気かもしれないですが、悔しい。確実に(優勝を)狙える位置にいたわけですから…。引用元=中日新聞

16歳の伊藤誠道選手がANAオープンゴルフトーナメントで6位入賞。一時は単独首位だった。一方15歳で優勝した経験をもつパイオニアの石川遼は、10代最後の試合で予選落ちだった。彼の苦闘、ふたりの16歳の躍動に感じることがある。

【すーっとまっすぐゆく】
若さとは誰もがハラハラするけれど、そこには才能と勢いがある。自分を純粋に信じる確信がある。だから多少ドキドキしてもやり遂げられる。

でも経験を積んでゆくと(つまり年を取ると)色々とわかってくる。分かれば分かるほど考える罠にはまる。「初心に立ち返れ」「忘れろ」というのは、経験が血栓のように邪魔になるからだ。だから石川遼は毎年のようにスイングを改良するのだが、変え過ぎると“あの時”の勢いまで削いでしまう

若くて未経験の強さとは、すーっとまっすぐゆくからなんだな。天才だけでなくぼくら凡人でも、捨てなきゃいけないのは同じだと思うのだ。

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