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2011年9月30日 (金)

エレベーター・スピーチの話

三菱電機が上海の超高層ビル向けに世界最速=分速1080mのエレベーターを受注した。これまでは東芝製の分速1010mがギネスブック世界記録だった。



上海中心大厦の「地下2階から地上119階の展望デッキまでを55秒で直行」がその世界最速の三菱製エレベーターで、秒速18mかつ時速60kmで上下する。これだけ速いと乗客も吊り輪やベルトが必要だろう。もちろん“エレベーター・スピーチ”は短くなる一方だ。

エレベーター・スピーチとは“30秒スピーチ”。米国の定義は次の通り。

An elevator speech is a short summary used to quickly and simply define a product, service, or organization and its value proposition. The name "elevator pitch" reflects the idea that it should be possible to deliver the summary in the time span of an elevator ride, or approximately thirty seconds to two minutes. 引用元

「エレベーター・スピーチとは商品やサービス、組織や顧客提供価値を素早くシンプルにわかりやすく伝えるショートな会話。30秒から2分のごく短い時間にアイデアを凝縮するという意味から、エレベーター・スピーチと名付けられた」

およそ7階までのスピーチで補足しよう。雇われコンサルタントやプロジェクトリーダーが、重役とエレベーターでハチ合わせしたときに、プロジェクトの進捗(これまでの◯週間でこれこれを実施しました)、課題(浮かんできた問題はこれとこれです)、方向(今後はこれこれをして◯◯を完遂します)とぴしゃりと語ることだ。

大学の経営学科やMBAコースでは喋る訓練がある。社会人経験のない学生にはむつかしいし、社会人だって腕の良い営業職や企画職でもなければ簡潔に語れない。欧米のエレベータースピーチが上手くなる知恵(プラスぼくの想い)をまとめてみよう。

(話すとき)
・あなたの性格を伝えるように話す(嘘の人格を演じるな)
・「だから何なの?」と相手が言うようなことは語るな。
・語りの中に「フック」になる言葉があること(ぐっとくる言葉)
・ゆっくり喋る。息込んで語られることほど相手がイヤなことはない。
・自分のことばかり語るな。「だから何?」になってしまう。
・物語を語れ(誰かが窮地にある、おもしろいことをした、etc.)
・相手に実行してほしいことで終われ(投資家にYESと言わせるごとく)

(準備/トレーニング)
・語ることを極限まで短く簡潔になるまで書き直し続ける。
・自分の強み、自己表現形容詞、Myブームなどを蓄える。
・相手の企業や顧客の情報を仕入れ、整理しておく。
・スピーチの練習をせよ。語り澱まなくなるまで。

参照サイト
http://www.quintcareers.com/elevator_speech_dos-donts.html
http://www.dumblittleman.com/2007/08/how-to-craft-killer-elevator-pitch-that.html
http://blogs.itmedia.co.jp/study/2010/06/post-5216.html

想 いを寄せる女子社員とふたりきりで乗ったとしよう。ゴールは食事の約束だ。まず彼女の目下の仕事のことに触れよう(◯◯PJ、大変なんだってね)。彼女が 「そうなの、◇◇が…」と語れば「ボク、◇◇のXXなら経験したことあるんだ」と迫ろう。彼女が「一度相談させてもらえませんか」と口で言うか、目で語れ ばシメシメだ。

ぼく自身はショートスピーチは上手くはない。それでも昔に比べればずいぶん上手くなった(と言われたことも実際ある)。そのワケはブログだ。

話 題のチョイス、論点のまとめ、自分の考えを書きこんで、毎日1,000〜1,200字書く。その内容を300字で語ればエレベータースピーチとなる。ブロ グを書くと教材づくりやエッセイのネタも思いつく。もちろん仕事にも役立つ。書いて喋る。喋ると書くことを思いつく。うまくできているのだ。

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