自転車乗りには哀しい国だ。
「そんなのありか」 そのオバン自転車は、信号待ちするぼくの脇をすり抜け、赤信号を堂々と渡り、さら車道を斜めに横切って走り去っていった。隣で自転車乗りのオジサンも「ひ どいなあ。今朝ネットの新聞にありましたよ、これから厳しく取り締まるって」ぼくは相づちを打った。「その方がいい」でもほのかに違和感もあった。
警視庁は、自転車の車道左側走行の原則を順守させ、これまで積極的に摘発していなかった歩道走行の取り締まりを徹底する方針を固めた。そのうえで自転車のルール順守や走行環境の整備なども盛り込み、全国の警察本部で初となる包括的な自転車安全対策の策定作業に入った。引用元=毎日新聞
『自転車:歩道走行禁止、厳格運用…警視庁が安全対策策定へ』という記事。そうすべきだ。でも…どこか釈然としない。モヤモヤしてぼくはチャリにまたがった。久々のロング、かじかんだ手を温めながら、自転車乗りを楽しくするファッションを紹介しよう。
【脂肪を燃やしスタイリッシュで美しくて便利な自転車ファッション】
まずはTシャツだ。“cycology(サイコロジー)”というブランドからの一枚。“脂肪を燃やせ、ガソリンじゃなくて”というメッセージが好きだ。AUD35ドル(約2,800円)。
次はジーンズだ。『511™ Skinny Commuter Jeans』は自転車乗りのためのリーバイス511。全体のシルエットは細身に作られている。
Bikecommuterではこのジーンズのレビューをしていて、ロングライドでジーンズはファーストチョイスじゃなよな、と呟きつつも、随所にバイク乗りのことを考えていると評価している。
お尻のところには補強がある。さらに裾をめくるとリフクレクタが付いている。おっとお尻のポケットの内側にも付いているので、だらんと反射させることができる。
他にも腰部にU字ロックを下げられるなど工夫がいっぱい。価格は78ドルで日本では未発売のようだ。
女性の美しいシルエットを崩さずに反射素材をファッションに取り入れたのが『Vespertine』。ダサくなる反射素材をファッショナブルにした例は見たことがなかった。モデルがいいせいもあるが。92ドルから336ドルまでいろいろ。
最後はバッグ。MH WAYのURBANシリーズ『MT1 Flat Shoulder Bag』はユニークなカタチで、ストラップの長さは変化できるし、両サイドに4つのポケットもあるので小物も収納ができる。7,350円で発売中。
【自転車乗りには哀しい国だ】
しかしまあ、昨今自転車に乗るとマナーゼロの乗り手にムカムカする。携帯イジリ、並走、無灯火、信号無視…。口頭注意じゃきかないから、警察はどんどん摘
発せよ。でもクルマ主体の道路、路上駐車もたくさん、狭くて恐いところがいっぱい。どこを走ればいいの?しかもこの国は、あの歩道橋という思いやりのない構築物をたくさん造ってきた。期待できるのだろうか?
「一罰百戒、狭いニッポンゆずり合おう」が自転車施策なら、哀しい。ネガティブでアイデアゼロで、ため息がでる。自転車乗りをハッピーにという発想がないのが、実に哀しい。真の起点はそこだよ。
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コメント
色々なグッヅがあるんですね。
最近自転車に乗り始めたので興味シンシンです。
投稿: 恋愛を科学する★吉田けい | 2012年5月28日 (月) 16時57分