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2012年1月 5日 (木)

How Doctors Die(医師はどう死んでゆくのか)

今日はビジネスメディア誠へのリードと、医師についての四方山話です。

お正月 人あつまりし ソーシャルかな(字余り)
正月に交わされるさまざまなあいさつ。考えてみると、それはITのサービスと関連付けられるのではないだろうか。年始行事とソーシャルネットワークの関係をポジショニング図で整理してみた。



今年始めのうふふマーケティングは、お正月行事からSNSの行方を書きました。内容は読んでいただくとして、ご紹介の画像はiPhoneの画面キャブチャ。編集部に直しを入れて頂いていたので、掲載がいつもより遅れて<12:28>になっている。

この時間ぼくは、ある病院の家族待合室にいた。その2〜3分後に執刀医が現れた。

「手術は予定通り終了しました。こちらのX線フィルムで説明しますが…」

手術を受けたのは我が老母で、年末に階段から落ちて3カ所骨折というヘマをした。ちょうどその前日、ある会合で「年寄りは骨折して歩けなくなってボケる」という三段論法を聞かされて「こりゃあウチも…」と思ったわけですが、肩と手首と手術不要の足指だったのが幸いでした。

「プレートをこちら3本、こっちも3本ピンで留めました。骨はやわらかくなっていますが、近年の技術開発が非常によいもので大丈夫です。プレートも体内に置いて別に異常は出るものではありません」

な あるほど出国検査で金属探知機にひっかかる(笑)。ただ母は癌と共に生きているので(肺がん手術をした)全身麻酔がちと心配で。それも血小板のせいで、少 し止血がしにくいくらいだった。あちこち切ってよく生き残っているものだ84才。執刀した整形外科医はテキパキと説明して部屋を後にした。

整形外科医と言えばこんな記事があった。『How Doctors Die(医師はどう死んでゆくのか)』。医療先進国のアメリカの話だ。

こ の記事の筆者の知人に、整形外科医のCharlieがいた。立派な医師で担当分野の手技を大きく進歩させた。だがある日、胃にしこりが見つかった。検査の 結果、膵臓がんとわかった。その翌日Charlieは家に入り仕事を手じまいした。二度と病院にゆかず家族との時間を大切した。数ヶ月後、彼は家で死ん だ。化学療法も放射線治療も外科治療もせずに死んだ。

医師は忙しいあまり自分の病気には疎くなる。疎いだけでなく、Charlieのように自らには医療サービスを施さずに死ぬ医師が相当いるというのだ。医療の限界を知り、“Over treatment(過剰医療)”をせずに、身体に訪れた運命を受けとめる医師たち。

この記事の筆者も医師である。主治医をする患者が何度も手術を繰り返し、苦しんでいるのを見かねて、患者の生命維持装置を(家族の同意のもとで)外したこともある。彼のいとこの話が印象的だ。

肺 がんが発見されたいとこと、その最後の8ヶ月同居をした。彼が行ったことのないディズニーランドに行き、スポーツ観戦や家庭料理を楽しんでもらった。体重 も増えた時期もあった。いとこは最後まで病院にゆかず、実に安らかに死んでいった。8ヶ月の間、いとこが使った医療費は20ドルの市販薬だけだった。全文はこちら

あちこち切った母が過剰医療かどうか言いにくいが、病をどう受けとめてどうするか、その人次第なのである。何事にも限界はある。生命にも医療にもお金にも。自分の身にふりかかったら、どういう決断をするだろう。ちょっとしみじみ考えてしまった。

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