企画提案のABCメリット
企画提案書に盛り込みたいABCメリットがある。
A. 短期メリット (お金の共有)
B. 長期メリット (夢の共有)
C. 社会的メリット(責任の共有)
なかなか気が利いていると自画自賛(笑)。昨夜からひとつ、提案構成が脳内で固まったとき、この「ABC」が降ってきた。今日は提案作成をテーマに。
【背景】
脳内で固めたのは、野沢温泉村で開くアートイベント企画。全体構想はすでに村長さんにも「仮りOK」をもらった上々の滑り出し。だが村が開催費用をすべて負担なんてこのご時勢ありえない。持ち込み企画ですから、出資者募集までが提案のうち、なのである。
なぜ野沢温泉か。ぼくらの東京でのアート活動(utte/アートマルシェ神田)を認めてくれたホテル運営者たちと“cafe & gallery hütte”を開いた。外湯がいっぱいのひなびたスローライフがある。ここにスローアートを村に広めたい。アートを通じて観光や商業を盛り上げたい。
こんな「やりたい」という想いが起点にあった。
【ABCメリットとは】
だから、ゆったりしたい観光客が楽しめる、スローアートの企画をつくった。それは、観光を盛り上げたい村長さんの想いとぴったり重なった。ABCでいえば「B」である。
村へアートを楽しむ心のゆとりのあるお客さんを増やしたい。村のバリューを上げたい。村長さんが思っているのは、スイスのサンモリッツのような豊かな観光地になれればいいなと思う。まさに夢の共有。
だがイベントにはコストがかかる。企業から協賛金を集める。それは「A」、即実的な効果がないことに誰もお金を出さない。商品が売れる・顧客が集まる・知名度が広がるとか…。
ここが一番知恵の出しどころ。どうしたものか…知恵袋のcherryさんとのミーティングで良いアイデアが出た。それは協賛企業にも村のホテルや旅館にメリットがある。まだ書けないのだけど、まさにお金を共有するアイデア。出す方も貰う方も両方メリットあるものが一番いい。
お金と夢がそろった。それで十分?いいえ、実はもうひとつある。「社会」への恩返し、社会人として責任を果たす。これだ。今どき社会性のない事業やイベントに人は協力をしてくれません。それが「C」です。
【提案とはアートである】
一般的な提案を想定して表にしてみた。企業の事業レベルで言えば、Aの短期は“戦術”、Bの長期は戦略、Cの社会的は事業理念に相当する。
さて提案する対象者は誰ですか?現場ならAメリット、部長クラスならBメリット、社長ならCメリットに比重を置くべし。どの階層にもABCメリットそれぞれ示しつつ、しかし落したい階層によって、表現や言い方に軽重をつけるのがたいせつ。
相手の役割に応じたメリットの押しがある。役割に応じた説得がある。提案がアートと言われる要素はここある。
余談。ぼくの提案書は100%手書きです。しかも絵が付く。自称パワポの神様だったぼくが、パワポを捨てたワケ、またいつか書こう。
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