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2012年2月23日 (木)

付録って誰のために作るんだろう?

今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふマーケティング”へのリードとこぼれ話です。

“卓上ルンバ”に吸い寄せられて――『大人の科学』の魅力を探ってみた
レコード盤蓄音機からプラネタリウム、二眼レフカメラ、卓上ルンバに至るまで、さまざまな付録が魅力の『大人の科学マガジン』。どんなコンセプトをもとに付録を制作しているのか。編集長の西村俊之さんに尋ねてみた。続きはこちら

今回の記事のきっかけは勢いでした。2、3週間前に大人の科学の“卓上掃除機”のことをブログに書いて紹介した。「あれおもしろいんですよ」とその話をビジネスメディア誠編集部との会議で持ち出したら…

「おもしろいじゃない。私テルミン買ってまだ作っていない」(笑)

と編集長が言うので、じゃあ取材してみようとなって、五反田の学研さんにお邪魔した。実に軽いノリだけれど「読者の共感が得られるテーマ」(ぼくのライティング法則のひとつ)に合致している。だから自分で言うのもナニですが楽しい記事になった。



ただぼくのアホウのせいで、書き過ぎや間違いがあり数カ所修正をしました。西村さん、すみませんでした。また誠編集部の手を煩わせてしまいました。すみません。

【付録って誰のために作るんだろう?】
さて記事に書かなかったことのひとつに“ユーザー層” がある。大人の科学の読者層は「こども・おとうさん・おじいちゃん」。十代(科学への興味)、四十代(元プラモ世代)、六十代(時間とお金に余裕)に山が ある。上は八十代まで(孫と遊びたい)で、意外に二十代が少ない。お金がないのか、科学の原理探求よりデートの実益ゲットか…(笑)。

そもそも付録って誰のために作るのだろうか?

子供向けとくに幼稚園向けの雑誌の付録は、基本的にパパが作る。ご多分に漏れずぼくもさんざん作った。複数の子がいるので飽きちまって(笑)下の子には作った記憶がない。ボール紙をプチプチ切ってはめて、糊かテープで留めて…思い出せないほどたくさんの付録を作ったものだ。

でも子供のために付録を作る期間は、意外に短い。

幼稚園から小学生に上がると、もう子供は自分で作れるようになるし、自立にかこつけて「自分で作りなさい」と躾ける。子供も作ってもらうより作る方が楽しいから、自分でやりだす。

思うに、親からの一番最初の自立とは「自分で付録を作ること」なのかもしれない。

最近は一人っ子が多いからあっと言う間におしまい。パパは「もっと作りたかったのに」と心の底で思っているのではないだろうか。飽きた面倒だと言いつつ、ふと仕事ばかりの自分の生活の中で、唯一かもしれない「作ってやること」が終わってしまう。寂しくなる。

子供のために作り尽くせなかったその思いが、ある種のリベンジとなって、大人の科学なる精密な付録に大人を走らせるのかもしれない。

子供の科学の付録も、大人の科学の付録も、その底では、世代を越えて「誰かのために作る」ことをずっと継承しているのだ。大人の科学を孫のために作る人がいるらしいが、これはもう2世代に渡ってのリベンジ。「作ってやりたい」想いが古漬けのように熟成されちょる(笑)。

ぼくがそんなジジィになるわけもない。仮に孫がいても知らんぷりして「自立せよ」と突き放す。でも孫が作れずに途中で放ったキットがあれば、勝手に作っちまって「ほらみろ」と言うイヤミなジジィになってやる。

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