« 日本人は好きなアートに「いいね」できる? | トップページ | 自分に嘘をつかないこと。 »

2012年2月 6日 (月)

蜘蛛の巣の秘密

utteの部屋(我々の仕事部屋)には蜘蛛が住んでいる。cherryさんが見つけて「あ、蜘蛛!」と言うと、ちょろちょろと這っていやがる。ぼくは「よく生きてるね」と声をかける。こっちを向きやがる。またどこかにふっと消える。

蜘蛛はぶらぶら生きている。
ぶらぶら生きながらちゃんと巣を作る。
その巣は柔軟で強靭で獲物を逃さない。

蜘蛛の巣の強さとしなやかさの秘密が解かれつつある。

クモの巣は、たとえば風が弱いときには網目の張力を下げ、その面積を拡げることで全体の構造を保つ。また網の目の一部が引っ張られるなど、特定の箇所に強い 力がかかった場合には、糸の堅さを増したり、あるいは一部が切れたりする。クモの巣は限界まで引っ張られた糸だけが切れるつくりになっている。引用元=wired.jp

MITのマーカス・ビューラー(Markus Buehler)氏率いる米・イタリアの研究チームによれば、蜘蛛の巣から一部の糸を取り除くと、耐荷重量は3〜10%増すという。つまり部分は全体をつくり、全体は部分を切り離せる。

ほら、蜘蛛の巣をちょっと壊しても「あれ、壊れねえな」と思ったことありませんか。糸の分子構造は、芯があってその周りをとぐろが巻く構造である。イタズラ者が蜘蛛の巣を引っ張る。とぐろが極限まで伸びきったらピチンと切れる。それが強さの秘密らしい。

たとえが好きなぼくは、蜘蛛の巣を「心の弱さ・強さ」にたとえる。

ある心の弱い箇所(コンプレックスや弱み、イヤな体験)に力がかかる。キレずにがんばれる柔軟さがあるか。プツンと切れてしまう硬直さか。力がかかってもそこだけ切れて、他の箇所は切れない心が欲しい。台風でも耐えられる心が欲しい。

そんな頑丈な巣、どうやったら作れるのだろうか?

MITのDavid Spivakらのチームの研究『A Spider Web's Strength Lies in More Than its Silk』では、音楽との類似を指摘している。


蜘蛛が真ん中から外へと巣を作り上げるのが、音楽の旋律の構造と似ている
というのだ。ええ!と思うけれど、音は自然の中にある。蜘蛛は自然と共に行動する。だからありえるのではないだろうか。蜘蛛が指揮者のようにオーケストラの強弱をつけているとすれば、ロマンチックで神秘的である。

蜘蛛は自分の棲家であり(獲物を得るという意味で)お店でもある巣に、強さとしなやかさを与える。ストレスに弱い人の心よりもずっと強く、ずっとしなやかに。utteの部屋の蜘蛛ともっと深く知り合って、その秘密を教えてもらおう。

|

« 日本人は好きなアートに「いいね」できる? | トップページ | 自分に嘘をつかないこと。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/158074/44012193

この記事へのトラックバック一覧です: 蜘蛛の巣の秘密:

« 日本人は好きなアートに「いいね」できる? | トップページ | 自分に嘘をつかないこと。 »