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2012年2月17日 (金)

いなり寿司と濃い生き方の関係

いなり寿司には◯◯◯がよく合う。あるものを「付ける」。さて3文字は何でしょう?

それは「和辛子」。いなりの揚げにたっぷり付ける。揚げの甘辛に辛子がツーンときて「おお!」発明な味だ。油ぽさが消えてきっぱりな風味になる。辛子醤油でもいいが、ぼくはストレートがよかった。

今日はランチにいなりを作った。というのも昨日、料理研究家のcherryさんが、市販のいなりに「辛子」を付けていたのだ。怪訝に「なぜ?」と訊くと…

「横浜のいなり名物のお店では、辛子が付いてくるんです」

お店の名は『泉平』、創業1839年の老舗。横浜人ならご存知だとか。彼女も父からその店の味をならった。そのいなりはユニークにも細長い。そして辛子が付いてくる。


画像引用元

秘伝の製法は「油揚げを正油、水、砂糖、ザラメで煮る。これに上がり汁を足して30分煮込む。20時間つけておく」そうだ。

cherryさんも濃い目に煮たのは舌が泉平の味を覚えていること、つまり「辛子と濃い目は合う」という味覚センスだ。揚げ10枚だから20個も作ったのに、すっかり平らげちまった。

思えばぼくの母のいなりはご飯がゴマンと詰まって、キツネというよりタヌキだった。関西なら五目いなりが主流だろう。どこの地方か知らないが、三角いなりや裏返しいなりもある。いなりはシンプルな食べ物な分、作り方・食べ方が自由なのである。

濃い目の揚げに辛子という発想こそ自由だな……と思っていたら、こんな記事が目に留まった。

【濃い目ブームと濃い生き方】
チマタでは「濃い目ブーム」だという。そう言われれば“濃厚” “特濃” “濃コク”……濃い味をうたう商品がたくさんある。


引用元=日経

詳しくは日経の記事『なぜ増える「濃い味」 食品売り場に異変? 』を参照してほしいが、「濃い商品」は急速増加中で、年間400〜500点も発売されている。SB食品の解説によれば、濃い味は「ぜいたく感」「高級感」「こだわり」が感じられるので支持され、メーカーも濃くするだけならかんたんなので商品開発も早い。だから増える。

だがなぜ「濃い」のがいいのか?記事では「身の回りの感動発見」とか書いているが、人生評論好きのぼくに言わせれば、「濃く生きたい人が増えた」と言い換えたい。

ギスギスした仕事環境から抜け出したい。自分らしく生きたい。自分の内なる声を聴きたい。新たな地縁を求めて生き直したい。そんなオルタナティブな生き方がCMにもなるご時世(ダイハツ)である。その姿勢が無意識に「濃い目」の味を選ぶとかないだろうか。

お い待ってくれ。濃いスープを呑んでも濃いプリンを頬張っても、「自分濃度」は自動的には高まらないぜ。濃く生きたければ、自分の濃いところをもっと濃くす るってもんだ。とことんやるもんだ。血液を蒸発させるくらい肉も骨も濃くしてみなはれ。煮こごりのような人間は見たくはないけど(笑)。

【異次元の旨さを加えよう】
自分なりに濃く生きる環境をつくり、それが持続ができるようになったら、自分らしい「もうひと味」を加えよう。濃さを引立てる和辛子のような調味料だ。それはワサビかも知れないし、柚胡椒やもずく酢かも知れない。

ともかく「いなりに和辛子のような異次元の生き方」を探したいもんだ。せっかく濃く生きようと決めたなら、インスタントやレトルトなんて生き方はやめようぜ。

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