« アウトローなコンビーフ | トップページ | 人生がロックンロールだとすれば… »

2012年3月15日 (木)

Appleのデザイナー ジョナサン・アイブのDiscipilineとは?

今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふマーケティング”へのリードと、記事の元の情報をご紹介頂いた藤村厚夫さんへの感謝を。

郷好文の“うふふ”マーケティング:
“広告新聞”じゃダメ、こんなニュースサイトが欲しい!
アクセスはしやすいものの、情報の深堀りといった意味では不満が残ることも多いニュースサイト。どんなニュースサイトが読者に優しく、収益もあげられるのか、考えてみた。

インタビューさせて頂いた“Webのデザインとコンサルティングの活動家”の長谷川恭久さんのウエブサイト『could』の記事を教えてくれたのは藤村厚夫さん。氏の精力的な情報提供とブログ、毎朝脱帽。色々な記事にぐっと来た中で長谷川さんの記事にぐっtきて、会ってみたいと思ったのがこの記事になった。たんと伺った何割かを記事にさせて頂きました。どうもありがとうございました。

【ジョニーのインタビューから幾つか】
さて藤村さんが最近ツィートしていた記事に『Sir Jonathan Ive: Knighted for services to ideas and innovation』がある。ジョナサン・アイブ氏のロング・インタビュー。AppleのMac、iPod、iPhoneそしてiPadのデザインを手がけた氏のインタビューはおもしろかった。いくつかを引用したい。まずAppleでのデザインとは?と訊かれてこう答えた。

引用元

We struggle with the right words to describe the design process at Apple, but it is very much about designing and prototyping and making. When you separate those, I think the final result suffers.
Appleでのデザインプロセスを表現する言葉はむつかしいね。それはデザインすること、試作すること、作ることだが、それらを分けてやってしまうと最後にしっぺ返しを食らうんだ

ぼくはジョニーはとても言葉を大事にするデザイナーだと思っている。言葉に還元できるデザインをする。「それ何ていうんだ?」に答えられるデザイン。Appleのデザインとは言葉を探す旅でもあったと思う。Appleで新製品はどうやって来るのか?にはこう答えた。

What we've found here is that it then becomes a conversation, although remains very fragile. When you see the most dramatic shift is when you transition from an abstract idea to a slightly more material conversation.
開発中に発見するのはアイデアが会話になること。それはとても脆いけれど。劇的なシフトがやって来るのは、抽象的なアイデアが物的な会話になる移行期なんだよ

う〜ん深い。一方ライバル社とAppleの開発の違いにはこう答えている。

Most of our competitors are interested in doing something different, or want to appear new – I think those are completely the wrong goals. A product has to be genuinely better. This requires discipline, and that's what drives us – a genuine appetite to do something that is better.
ほとんどのライバル達は差別化や新しく見えることに力を注ぐ。それは全く間違っている。製品は純粋によくなるべきで、それにはdisciplineが必要なのさ。それが我々をドライブさせる。改良への正真正銘の欲求というか

さてdisciplineだが、自制ないし秩序と訳せば近いだろうか。根源に近づいていくというか、虚飾を剥ぎ取ってゆくプロセスなのか。どうやってアイデアがやってくるのか?と訊かれた答えにdisciplineをもっと考えるヒントがある。

you become aware of a problem, which is a very pragmatic approach and the least challenging. What is more difficult is when you are intrigued by an opportunity.
問題を修正するのは実際的なアプローチだね。だけどもっとむつかしいのはopportunityに惹かれるときさ

今度はopportunityだが、それは「製品カテゴリーをひっくりかえす機会/アイデア」である。iPod、iPhone、そしてiPadのアイデアがやってきた。その可能性に気づいてデザインにワクワクする。と同時に慎重になる。なぜなら完全に新しいものにユーザーは身構えるから。“これは使えるのだろうか?”と。

そこで作り手から使い手へ(ワクワクしながら)製品アイデアを授ける。ほら、ジョブズが「One more thing」とやったあれだ。それがユーザーの情感に訴える。「この製品を愛してください、わかるよね?」。その時必要なのが“discipline”なのではないか。ユーザーとデザインの距離を適切に保つ。ギリギリまでそぎ落した製品美を、作り手・使い手の双方が味わう。

|

« アウトローなコンビーフ | トップページ | 人生がロックンロールだとすれば… »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/158074/44507924

この記事へのトラックバック一覧です: Appleのデザイナー ジョナサン・アイブのDiscipilineとは?:

« アウトローなコンビーフ | トップページ | 人生がロックンロールだとすれば… »