« 隠せば心が濁り、言葉が濁る | トップページ | 開幕ピッチャー、斎藤佑!のウラには »

2012年3月19日 (月)

“旅行濃度”でクルマを見てみようか。

なんやかんやで2月の上旬から土日を含めてずっと休んでいない。明日は1ヶ月半ぶりの久々の「休みだぁ!」と叫んだけど、原稿も入稿するし、文章修行の日に決めていたし、ひょっとしたら表参道まで仕事の買い物で出かけるかも…

で、も一回「旅行でもしたぁい!」と叫んだら、盟友林田浩一さん(カーデザイナー)の書き込みを思い出した。

彼はHONDA S2000に、「あること」を感じない。

最寄り駅までS2000で送ってもらう。オープンカーであのボデー剛性感は大したもんだと毎回思うけど、運転しても助手席でも、飛ばしてないと面白くないと感じるのも毎度のこと。

彼の理想は“旅行濃度のあるクルマ”である。

ワタシの理想、というよりも自分でお金を出してもいいと思えるクルマは、旅行に行きたくなるクルマですねぇ。15分運転したらそのまま、500km超の旅行をしたくなるみたいな。ここ10年ほどはプジョーでした。フランス車は早いのも遅いのも旅行濃度が高いと感じますね。

“旅行濃度”って良い言葉ですね。ぼくは乗ったことはないけれど、林田さんと同じくS2000には惹かれない。どこか“オープン”が感じられないからかなあ。かっちりしているからかなあ。



林田さんの思う旅行濃度の高いクルマは『プジョー406クーペ』。2ドア4人乗り、1996年から2005年まで販売されていた。この色(Pulsar Yellow)がぼくは好きだ。

自己主張は強くない。でもサイドパネルの張りとルーフの流れから、エレガントなマドモアゼルが微笑んで横たわる姿が見える。「マドモアゼル、行きましょう」「いいわ」で500km先のディスティネーションへ。「走ると走らせるが一体」な感じもいい。

「旅行濃度」でクルマを見てみようか。

ドイツの新メルセデスベンツSL550の真っ赤なシートは、ゴージャスなバカンスの香りがする。でもまったりと長いニースへのバケーション休暇ではなく、一流のサッカー選手のつかの間のアウトバーン休日って感じかな。

イタリアの『アバルト695 トリブートフェラーリ “トリブート アル ジャポーネ”(長いよこの名前)』はどうか。ほぼレースもできそうな仕様らしいけれど(569万円もする)、これに乗って山道をルパン三世みたいに走りたくなる。

在りし日の『HONDA S500』には旅行濃度を感じる。HONDAはこのレプリカを作ればいいのに。これで野沢温泉までびゅっと行って、外湯巡りでのほほんとしたいな。

クルマから見える文化の差。年に2ヶ月はバカンスがある国と、2週間で長いなと思う国のギャップ。機能的に移動濃度を突き詰める国と、情感から旅行濃度を高める国のギャップ。日本という国全体が旅行濃度が低いから、クルマもつまらないんだろうな。

10年後のぼくは、旅行濃度の高い自動車に、旅行濃度の高い自転車を積んで走りたい。そのために今日も明日も明後日も…働くのだ。それまで倒れるな我。

|

« 隠せば心が濁り、言葉が濁る | トップページ | 開幕ピッチャー、斎藤佑!のウラには »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: “旅行濃度”でクルマを見てみようか。:

« 隠せば心が濁り、言葉が濁る | トップページ | 開幕ピッチャー、斎藤佑!のウラには »