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2012年3月20日 (火)

開幕ピッチャー、斎藤佑!のウラには

“ダイジョウブ?”と声が相次いでいるのが、日本ハム栗山英樹監督の「斎藤佑樹、開幕頼んだぞ!」である。

「2012年 斎藤で開幕 頼んだぞ!共にチームのために」。

墨汁で丁寧に書かれた一文字一文字が、胸に迫った。栗山監督は「(斎藤の反応は)個人的にうれしかったし、一生忘れられない。どんな結果になっても後悔はしないし、やってくれると信じている」と語気を強めた。引用元=日刊スポーツ

【開幕ピッチャー、斎藤佑!】
パリーグは来週3月30日に開幕。シーズン最初の試合は大事なので、投手には一番頼りになる選手を起用するのが普通。本来なら武田勝(昨年11勝)だが 「スマン」と謝って、そこに昨年6勝しかしていない2年目の斎藤投手をもってくる。「スマン」も「頼んだぞの手紙」も浪花節だが、その手紙に斎藤は涙を流 した。

相手の西武はエースの岸や涌井がくるので、それを避ける(投げ合いで負けるよりいい)とも言う。まあそういうワケもあるにせよ…斎藤はここまでの試合でいずれも失点がある。KOはないが「これなら開幕投手」という投球は見せていない

栗 山監督は「ユウキは追い込むほど力を発揮するタイプ」と言う。なるほど彼は甲子園の決勝戦でも追い込まれて真価を出した。大学時代も軽く抑えては相手をナ メて、打たれてはまた抑える投球だった。天才肌ともドM型とも言える。そんな彼だから、栗山監督の頭の中で「追い込んで育てる」プランがモリモリしたので はないか。

どうして斎藤佑なのか?それは栗山監督という人間からみればもっとわかる。

【栗山英樹とは…】
彼の経歴をざっと

高校では野球部(甲子園には出場できなかった)
東京学芸大学教育学部入学。教員志望
東京新大学野球連盟では「投手=25勝8敗」「打者=打率.389(リーグ史上3位)」
並外れた成績でヤクルトスワローズへドラフト外入団
プロのレベルの高さに2軍暮らし、3年目でようやくレギュラー
メニエール病など故障に悩まされ、7年で引退
29才だった。
野球解説者、野球評論家としてTV、新聞で活躍。
東京学芸大学講師、白鴎大学教授(スポーツメディア論専攻)
著書20冊以上
北海道栗山町に私財を投じて野球場、練習場を作った
コーチ経験なく監督に就任。国立大学卒では初

この経歴から感じることが2つある。

【栗山監督起用という英断】
まず「プロの現実」を知る人間であること。才能はあるが一流ではなかった。それでも這い上がったのは、自分の才能を冷静に見る目をもったから。プロが甘くないことは誰よりも知っている。スター選手より現実視点が持てる。

次に「教育」。育てるには「褒める」「突き放す」「追い込む」「任せる」「手取り足取り」があるが、斎藤にも(4番打者を任せる)4年目の中田翔にも「追い込んで任せる」。そこに教育者の目がある。


今はグラウンドは雪です。

3つ目は北海道に“フィールド・オブ・ドリームス”までつくる「熱血」。栗山町に芝生のグラウンドを私財を投じてつくった。東京でも野球大会を開催する。勝って負けて一緒に泣く熱血漢。

こう言っちゃ何だが、斎藤佑の開幕投手起用より、栗山監督起用の方がよっぽど賭けなのだ。熱はあっても選手として凡人、指導者経験もない。こんな人間を雇った日本ハム球団こそダイジョウブ?(笑)。いやいや野球をつまらなくするジジイのいる球団よりよほど希望があるのだ。

30日は佑くんにとって、プロ投手としてのほんとうの開幕試合になりそうだ。

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