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2012年4月14日 (土)

ドクターズマガジンの長尾医師のインタビュー

あれこれ原稿が追い込みでプチヘトヘト。まず医療雑誌のインタビュー記事をまとめちう。これさえメドをつければ後は何とかなると思っていたら、前回の原稿の記事が発行された。

ドクターズマガジン』 はメディカル・プリンシプル社発行の医療業界向け雑誌で、なんと6万部も発行されている。全国津々浦々の医師や看護師が読む。5月号の表紙は杏林大学の学 長跡見氏で良いお顔です。この表紙を飾るのは医師のステータスであり、日野原先生やがんばらないの鎌田先生など、名だたる医師が表紙を飾ってきた。「遺影 に使わせて」という依頼さえある(笑)。

2012年5月号のぼくの担当は、長尾クリニック院長の長尾和宏医師のインタビュー。尼崎から全国に向かって「町は病院である」と叫び、もの凄いバイタリティとオモロい話に感動しちまった。

「ぼくの名前とか顔は出なくていいです。写真なんてどうでもいい。内容ですよ。内容を宣伝とか啓発してほしい。話したこと書いたことを吟味してほしいんです。何で書くか?それはひとりでも多くの人に読んでほしい」(同号)

この後のくだり「変わらなければ老兵は去るのみですよ」と編集後の文は大人しいが、実際の発言は「数年でこの国を変えられなければ、あきらめてゴルフしておねえちゃんと飲んでますよ」(笑) とにかく熱い。このインタビューは必読。

【大事な局面であれば夜です】
「町は病院」つまり在宅医療の時代と彼が語るのは、今や病院診療が維持できない現実がある。病院はカネがかかる。医療費はもう削減できない。国民皆保険制 度は崩壊寸前。TPPで医療が自由化されたら業界が崩壊。地域包括ケアを推進しなければ医療制度がもたない。だから町を病院に見立てて、診療所パワーをフ ルに発揮しよう。しかしその在宅の現実舞台が凄い。

夜中に混沌に満ちた現場にいて、大量にがん患者が亡くなってい る。若い人とか子供が死んじゃう。(中略)医療って在宅も含めて昼間やるイメージがあるでしょ?実は夜なんですよ。夜は家族がみんな帰ってきて皆と1時間 くらい喋れますから。大事な局面であれば夜です。家族はOKでも遠くの親戚がNOとかね、こんな家で死んでどうするんだとか、いろんなことを言うんです よ。遠くの親戚問題をクリアしようと思ったら夜とか日曜日とか、みんなが団らんしている時間が、ぼくらが働く時間。(同)

本を書き講演をしインタビューを受け、ブログ「Dr.和の町医者日記」を書き、夜は往診。25人の訪問看護師の編成チームを指揮する。クリニックは無床でも300人の患者を抱えていれば「300床の病院と同じ」という。そこには混沌がある。

【がんセンターは途中のただの1本の釘】
「もう病院は主役じゃない、メディアも医師も思い違いしている」と彼はいう。なぜならがんも認知症も地域で始まり地域で終わる。町医者ががんを見つけて、がんセンター病院に紹介状を書く。治れば患者は町に帰ってくる。いや治らなくても町医者が最期を看取る。

「パチンコでいうたらパーンって入って、パパパパーンって、入ってくるのがウチなんですよ(笑)。がんセンターは途中のただの1本の釘に過ぎない。釘になんぼ訊いたって何にもわからない」(同)

がんセンターが「釘」って…(笑)がん拠点病院では手術はできるがケアはできない。心も緩和ケアも主役は町医者がやるべきだと。平穏死を迎えさせてあげる場だと。そのとおりだな。

予防医療の話にも頷かされた。40才になってからメタボ対策なんておかしい。実は学校保険の時から健康指導、予防医学が始まっている。ハンバーガーばかり食うなと。あるいは勤め先の会社の産業保健からだ。そこにも町医者の役割がある。

あんまり引用すると怒られるのでおしまい。原稿は5,000文字だが、原文起こしは40,000字を越えた。集約編集はけっこうつらい作業だが、長尾先生の話はじんわりきた。雑誌はこちらから購入もできるが、知人には冊子を融通できるかもしれない。ご連絡ください。

さて別の在宅医療の先生の原稿にもどります。これも熱いんだ…。

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