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2012年4月25日 (水)

少量生産時代の消費者のモノ選び

手づくり好きのぼくが「今作りたい!」と思ってるのが籠バッグ。PCも入る「籠トート兼ショルダー」を自作してみたい。よくある藤なんかじゃなく、本格的にあけびで編めればな。


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自分だけの、ひとつしかないもの。そういうモノをできるだけ使いたい。大量生産品は消耗品にとどめたい。そんなぼくに、今朝の藤村厚夫さんのポストが刺激的だった。 『A third industrial revolution/製造業:第3の産業革命が始まった

【第三次産業革命はデジタルがカギ】
18世紀後半の初期の産業革命は「手作業工場を集約」したものだった。それが20世紀になりT型フォードから「流れ作業」が生まれ、大量生産・大量販売が可能になった。そして今第3の産業革命、製造工程のデジタル化による多品種少量生産が進行中。それはさまざまな変化をいざなう。

・生産設備 代表例は3Dプリンターで、試作も少量製作までこなす。
・生産場所 工場地帯からオフィスや住宅地での生産に移行する。
・生産職種 リペット打ちなど反復作業は消滅し、クリエイティブな人々が生産する。

先進国はこの段階に突入し、日本の国内産業もまぬがれない。なにしろ「初代iPadの価格499ドルのうち製造人件費はわずか33ドル程度で、その中で中国での最終組み立てが占める額はたったの8ドル」(引用元=同誌)だというのだから。大量生産製造業はつらいよの時代である。

だが日本の製造業もしぶとい。『トヨタ、「少量でも安くできる」先端技術を公開』という記事も目についた。生産ラインの長さを自在に調整する仕組みを導入して「週末などに車種の変更やラインの長さを手軽に変更できる」という。恐るべしトヨタ。

さて、ぼくが気になったのは供給側の変化だけでなく、「需要側」の変化である。

多品種少量生産の時代が来た。それは自分だけのモノを持てる、人と差をつけられる。個性の時代にぴったりだ。どんなオーダーをするのだろうか?

【ぼくらは自分と道具の相性に鈍くなってしまった】
今どきの少量受注生産を「オンデマンド」と言う。洋服も本も眼鏡もiPhoneケースも一品から作れる。ただスクラッチではなく、パターンや色の選択、サイズの調整など、元々の形があって、そこから選んだり組み合わせたりする。

一方完璧なオーダーもある。たとえば「普請道楽」。施主と大工がこんな会話をする。「こういうふうにできる?」「できますよ」「やってみてよ」「できました」「ところでいくら?」昔はなんて大らかだったのだろう。

実際はどうか?ぼくらは「手づくりっていいね」「職人の手作業ってすごい」と言いつつ、ユニクロを買い、工業住宅で家を建て、トヨタのクルマを満足する。手づくりは高価なこともあるけれど、せいぜいパターンオーダーで満足する。

意地悪な言い方をすれば、文具フェチと言う人も「文房具製品にフェチ」であっても、「文具そのもの」にフェチなのだろうか?

大量生産時代が長く続いたせいで、「自分と道具の相性」に鈍くなってしまったのではないか。だから「消費者は欲しいものを知らない」といわれるようになったのではないか。少量生産、一品生産の時代が本格的になるかどうかは、生産側だけでなく消費側にもあると思う。

まあまあそんなクダを巻いているうちに、もうすぐ黄金週間。籠バッグまでゆかなくても、連休に何か編んでみようかなと思う。

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