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2012年7月31日 (火)

ことばのデザインは暮らしの中にある。

この暑いさなか、表参道までIKEAのカンファレンス&イベントに出かけた。明日は8月1日(やっぱり家の日)で新しいIKEAカタログが発行され る。プレスを集めてプレゼン。カタログにも“AR(拡張現実)”が取り入れられたし(カタログはもらったけれど、まだアプリがダウンロードできない)、人 気商品の価格ダウンもある。業績は好調。立川と仙台に新店舗もできる。それそれとして。

SUKIMA GALLERY、つまり隙間を活かして住みましょう、が今回のテーマ。表参道の裏道の“ちょっとしたスペース”、ほんとの隙間や階段の下、出入口脇やホールの隅っことか、十数カ所を展示会場にしちまった。裏道ゲリラ的な展示会っておもしろいね。雨が降ったら濡れそうなところもあった(笑)。

あれ?「展示会場」の前で開梱作業中…(笑)

おどき、ってどいてもらいました(笑)。路地裏商業の日常にまぎれる展示、いつかやってみたい。基本的に好きですこういうの。

2011年のIKEAイベントは京都東寺での「三畳エクシビション」でした。今年はさらにスケールダウンしてスキマ、になったわけですが、狭い我が家、上手に住むには壁や可動家具を使え、3Dで生きよと、IKEAのCEOが言った「クリエイト・スペース」は正しい。

ぼくはクラクラしながら道の向こう側の展示も見た。そこにあったメッセージがピンときた。

デザインは暮らしの中にある」。ことばにこだわる身として「ことばのデザインも暮らしの中にある」と思った。というのも暮らしの中の言葉は、現代ではかなり軽んじられている。

たとえばことばが過剰にある暮らしがある。

まずテレビ。よく喋るやつだ。たまには消そう。暮らしが落ち着いてくる。いろんなフォントがゴチャゴチャにないだろうか。カレンダー、ポスター、安物商品の文字、週刊漫画の背表紙なんて…。文庫本は均整だが単行本は色もフォントも好き勝手だ。雰囲気壊してないか。

ことばが足りない暮らしもある。

いまどき状差しはなくなった。便せんはあるだろうか。良い筆記具を持ってますか?家族が書き合うホワイトボードは携帯より楽しいのに。なんでもかんでも“自炊”して、文字を暮らしの舞台からなくすなんて、ぼくにはありえない。

選書家って商売があるんだから、選文家ってできませんかね。住 まい手の意識と暮らし空間にぴったりの言葉を聞き取り、想像し、選んであげる。言葉を軸に暮らしをデザインする。アウトプットは本や書やポスターだけじゃ なく、レコードもいいしパンフレットとかもいい。テキスタイルやステンシルで壁や家具をデコしてもいい。掛け軸の言葉だけの空間が昔はあったじゃないか。

そんな職業はないし需要もないだろうけれど、誰もやる人がいないなら、やりたいですね。なんといっても自称「ことばのデザイナー」なので。昨日も書いたけど、ことばの商売はイノベーションがない。本やウエブなどメディアの中だけにはこだわらず、「ことばでクリエイト・スペース」するのもいい。なあんて思ったのでした。

明日、IKEAのことをもうすこし書きます。

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