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2012年8月18日 (土)

ありがたいけれど、ありがたくないニッポン

美人で脚線美で知的女優と言えば長澤まさみさん。女優の中で2番目か3番目に好きなのですが、その魅力が増幅したのが『台湾ドラマに初主演』のニュース。


美人だなあ、可愛いなあ。

台湾の連続ドラマ『ショコラ』。長澤の役回りは日本で生まれ育った華僑の音大生。彼女の中国語レッスンも佳境だそうです(スミマセン)。

アジアの芸能市場で活躍する日本人といえば昔からアクションが相場。古くは倉田保昭、大島由加里/シンシア・ラスター、最近は金城武。ネイティブな日本人で、アクションじゃない主演をするのですから、長澤はターニングポイントですね。

ぼくが注目したのはこのドラマの監督で、台湾にいる日本人なのだ。それも「日本人にしては上手い中国語、中国人にしては上手い日本語をしゃべる謎の俳優」という経歴もある。北村豊晴監督は痛快な男だ。


画像引用元

初映画メガホンは2010年『一万年愛してる』は台湾で観客賞を受賞。そこから監督業が順調というが苦労は一杯してる。振出しは大阪での俳優修行。タイへ劇団旅行へ行ったり、落語家に弟子入りしたりの寄り道の挙げ句、図書館で「中国留学の本」を見て「これだ!」と。

と ころが北京で1年いても中国語マスターできないと知る。北京で働いても賃金安いし、さてどうしようかと思っていたら、「台湾はいいよ〜」と言われて行く先 を台湾に変更。それが97年で語学学校は9ヶ月で卒業、がんばって台湾芸術大学の映画学科に合格した。映画制作の勉強だけでなく、役者も通訳も何でもやっ た。日本との合作映画にも出た。そしてついに監督の座を10年以上かけて射止めた。(以上の話はロングインタビュー『台湾で活躍する日本人⑩北村豊晴』から)

感じたのは日本の狭き門アジアの競争環境だ。

以前インディーズの映画監督にインタビューしたことがあるが、日本では映画は製作はできても公開がむつかしい。映画祭も門が狭い。せいぜい独立系の映画館や映画館以外での上映会。しかも北村さんのような破天荒の人が監督なんて日本では…。

一方アジアの競争環境はいろんなシーンでオープンで激烈だ。

たとえばタイのプレミアリーグ(サッカー)。今年(2012年)50人の日本人選手、70人の韓国人選手、そしてアフリカから1,000人以上が受けに来た。1チーム外国人は4人だから最大72人。競争率は20倍。ちなみに日本のJリーグは「その年にJリーグを自由契約になった選手」数十名がトライアウトに参加ができるだけだ。実質的にここまでのオープン環境はない。国際化の現実はタイのフルーツほど甘くない

ぼく自身も国際化しそこねた。あん時しときゃよかったという機会は何度かあった。名残で英語が少し書けるがそれも「日本にいるから書ける」。国際化しそこねたのは、北村さんのような行き当たりばっ旅の突進力が無かったせいだ。

だから大きなことは言えないけど、日本の若者が、日本で働き口がなくて落ち込んでるようじゃTPPでオダブツだ。日本はありがたいけれど、ありがたくない。

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