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2012年8月20日 (月)

スーパーカブはスーパーベタ

自動車教習中の相棒cherryさんが運転教習の予約が取れないとボヤていた。夏休みだから大楽生が大挙して来ている。ふうん…と聞きながしながらぼくは言った。

ぼくね、カブに乗りたいと思ってるんだ
「あの業務用の?」
「そう。就活講座の資料づくりで本田宗一郎のこと調べてたらハマっちゃって」
「すっごぉく、郷さんに似合ってる」


現在販売する50ccのカブ

それって褒め言葉?まあいい(笑)。カブ/Cub、正しくは『スーパーカブ』は生産台数が6,000万台以上の世界一のバイク。その開発物語は随所で涙が出る。最初は自転車に補助エンジンを付けたペダル付きだった。それが爆発的に売れて本田技研の経営を支えたのだが、いわゆるスーパーカブはその6年後の1958年に登場する。


初代カブ=画像引用元

藤沢武夫の「ペダルの無い50ccのカブを」という要望に本田宗一郎はなかなか首をタテに振らなかった。だが欧州視察をするとペダルは消えつつあった。帰国後苦心をして開発をしたのが、耐久性のあるエンジンと片足変速式クラッチ。「蕎麦屋の出前持ちが片手で運転できるようにせよ」「雪駄でも変速操作ができるようにシフトペダルに踏み返しをつけろ」憎いじゃないですか。

さらにカブらしさのシンボルの風防は風除けだけでなく、空冷エンジンへ冷却風ダクトでもある。悪路も走りやすい小口径タイヤ、スコップも載せられる大きな荷台、止めやすいスタンドは配達がしやすい…最初から完成していたのだ。

「どのくらい売れそう?」と本田宗一郎が訊いた。藤沢は「3万台」「そんなにか」「年間じゃないぞ月間だ」と言って本田をぶったまげさせた。なにしろ当時のバイク市場規模は年間2万台だった。(以上スーパーカブのwikiなどより)

開発だけじゃない。ぼくはこのデザインが好きだ。カブにはキッコーマンの醤油さし(栄久庵憲司作)、赤いキャップの食卓塩、自動車のMINI(60年代)、コンバースのスニーカーなどに通じる永遠の定番さがある。そういうのをデザイン世界では「スーパーノーマル」と呼ぶようだけど、それじゃあカッコ良過ぎる。

カブはもっとなんちゅうか…オサン臭い(笑)ベタなのだ。つまり「スーパーベタ」なのだ

50ccなら18万円なので、これでいつか全国を旅したい。小型イーゼルとMacを積んで写生と旅のエッセイを書く。水差しを付けて各地の花を活けてゆっくり走りたい。できればガソリンじゃなくて電動を…と思えば、3年程前にコンセプトモデルを発表している。


電動カブコンセプトモデル=引用元

いいな!と思うのだが、ちょっと洗練しすぎ。デザインからべたさが抜けている。最近のMINIのようにブランド化しちまうのでは魅力が失われる。

そこで提案。「エンジン式のカブにモーターを搭載する」もっと言えば「エンジン抜きのカブとモーター+電池のキット販売」をしてください!ベタなカブと最先端技術の組み合わせ、それこそスーパーベタじゃないだろうか。


やっぱ荷台にはトラ箱だな(笑)

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