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2012年9月24日 (月)

漢字とお話したい

やべえ…こんな漢字も書けねえ。其の手の事が屢々(しばしば)ある。餘(あま)りに阿呆(あほう)なので判然とさせない。でも僕だけじゃない、貴方(あなた)だけじゃない。

過去10年、ITの普及とともに漢字を書けなくなったと感じる人が、文化庁の『国語に関する世論調査』によれば世代を問わず爆増中。これだけ手書きしないなら当たり前。学校だってタブレットコンピュータでしょう。若者はラブレターも印刷するのかしら?スマフォで告白する?きっとラブレターさえ書かないんだろうな…

でもペン字・筆文字レッスンにはけっこう人が集まる。

今 夜アートマルシェ神田では、筆文字サロン華尚 平野牧美さんのペン字・筆文字レッスンを開いた。初心者2名、上級者3名の生徒さんにテキパキと教えていら した。レッスンでは平野さんの中国文化から日本文化への歴史語りもおもしろい。甲骨文字や金文字、そして篆書体(てんしょたい)など原初的な漢字の成り立 ちを説明してくれる。

生徒さんの「書きたい」動機はさまざまだが、根本には日本の文字文化への敬意、賛嘆、憧憬がある。

この画像はぼくの参加時のもの。たった2時間で上手くなる。10月の開催日(10/29)にも初心者を若干名募集するので、興味がある人はメールをください。くわしくはこちら

ところで、漢字を書くのは楽しい。

この年になって始めて書く漢字がたくさんある。青空文庫の作品(著作権切れだから半世紀以上前の文芸作品)には、現代では使わない魅力的な漢字がオンパレード(カタカナ死語だな)。気に入った文を写して文章修行しているが、これが存外楽しい。

手書きで「仏蘭西」って書いたことがなかった。「見世飾」でショーウィンドウって洒落ているな。「蒸汽氣罐」は「蒸気機関」よりもブァーっという蒸気が噴き出してくる。「林檎」はリンゴとは違う水菓子(くだもののこと)のよう。「お転婆」ってどうしてババアが転がるの?と夢想が楽しい。楽しい漢字が日本語にはいっぱいある。

一所懸命書いて久々にペンダコが大きくなった。ペンダコが剥がれてペンダッコちゃん(失礼_笑)。

日本人は中国から伝わった漢字文化を巧みに広めた。漢字を簡略化してひらがなを発明した。それは日本文化のあはれやをかしを深めてきた。その千数百年の歴史を、たった10年間のIT化が壊そうとしている。

キーボードで打鍵するのは「文字を置く」のに近い。置いてみて流れを決めてゆく作業。一方紙に書くとは「紙と対話して、戦って、降りてくるものを捕まえる」ことだ。

一ヶ月に一度、キーボードを使わずに、手紙や日記を手書きする日をつくりませんか。電子ブックも置いて、印刷本や紙の新聞を隅々まで読んでみませんか。漢字とお話ししませんか。

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