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2012年10月 2日 (火)

日本のロッサーナ・オルランディおばあちゃん

わざわざミラノまで行かなくても、日本のロッサーナ・オルランディが神田小川町にいた。

先週“スプラング”という布手づくり作品を訪ねて、cherryさんと神田小川町のギャラリーにお邪魔した。テキスタイル作家の相原千恵子さんの『2012ユパンキ工房の糸の会』には、ウールやシルクなどのオリジナルな手染めがいっぱい。その素材をつかったスプラングという「一本の糸を切らずに一筆書きのようにタテに並べて、その隣り合う糸と糸を絡めたり、交差させたり、綟り合わせて布にする技法」の作品がおもしろい。

実演して頂いたが見るだけじゃできない。一度トライしたい。スプラングの相原千恵子さんも、手織り工房を30年続ける猛者(失礼)だが、その開催場所の『teoriya』にもぶったまげた。主宰する多田米子さんはギャラリー+ショップを運営してもう40年!。今日(10月2日)再訪すると、梱包品を宅配便に送る電話をしていた。

「ああ…この間来た方ね、須田町でギャラリーしているとか」
「そうです、そうです」
「まあ座ってよ」

飛び込みなのに座ってお茶を頂いて、いろんなお話をした。おばあちゃん、昨夜日中の文化交流の雅楽を聴きに行く予定だったが、例の件で中国側が来日しなかったそうだ。

「そ れで日本の雅楽だけだったんだけど、雅楽は宮中の音楽っていうんだけど、それはおかしくないかしら。日本独自の音楽だっていうの。でも雅楽だって結局どこ から来たんでしょうねえ。そうそう、あっちよあっち。日本だって大陸続きだったからみんな一緒でしょう。それなのにねえ、なんだろう。私はね戦中派だか ら、今でも開戦の詔勅だって覚えているの。あれとても長いのよ。でもね、右でも左でもないの私は」

多田のおばあちゃんは、背筋はピン、記憶力抜群、声しっかりで、しかもまったく耳が遠くない。ぼくより元気で記憶力もヨカ…(笑)

「おいくつですか?」
「幾つに見える?」
「80になられたかな…?」
「80の後半よ…」

あたしゃ何にも才能がない、なんていいながら『布三昧』という本を暮しの手帖社から出されていた。そこを見ると1925年生まれ、御年87才。病床で死のうとしている我が母より年寄りなのだ。信じられない。ミラノでギャラリーとデザイナー支援をするロッサーナ・オルランディおばあちゃん、日本にもいたのだ。

しかし寿命ってこうも人と人で違うんですね。医療は進化してやがてテーラーメイド治療、患者の遺伝子を1日で読み取り、効能あって副作用のない治療ができるようになる。だが病気知らずで、こんな元気なおばあちゃんを見ると、医療進化って何なのだろう?とも思う。

「元気な秘訣は何ですか?」
「あたしゃ楽天家なの、それだけ!」

アハハ…とおばあちゃん。好奇心で働くのがいいんだな。おばあちゃんに惚れたのでちょくちょく伺おう。

teoriyaさんの直近の展示&ワークショップは『誘われて・秋陽』、10月11日から13日までラオスの経浮織、針仕事、織り、そしてラオス語講座。くわしくはこちら

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