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2012年10月15日 (月)

コンサルティングもコーチングもむつかしい。

先週のベトナム人留学生就活支援講座のテーマは“経営コンサルティング”だった。コンサルの仕事や業界事情を語りつつ「この仕事はむつかしい」と語っちまった。学生相手に余計でした(笑)。

引用元

10年コンサルティング業界にいて思った“むつかしさ”は2つある。ひとつは営業。仕事がないコンサルは「陸(おか)に上がった河童」。干涸びて死んじゃう。強力な営業がいればいいれけど、受注はコンサルの提案次第である。

もうひとつは「人はなかなか動かない」。コンサルの提案では「動かない」ことが実に多い。お金を払って助言を受け入れないのは変だと思うだろうが、提案品質だけでなく、実際に動かないものだ。蛙を鍋に入れて煮ると、煮えつつ死ぬという茹で蛙の逸話の通りである。

そこでコーチングが脚光を浴びた。報告&プレゼンではなく「人の心に訴えてやる気を引き出す」。組織や個人に直接働きかければ動かしやすい。昨今のコーチングブームはコンサルの限界という下地があると思う。

某N総研がやる経営者コーチングは成功事例のひとつ。彼らはクライアントの経営者を覚醒させる。「オレがやりたいのはコレだったんだ!」と会社を辞めて独立させた事例もインタビューで聴いた。彼らぐらいの力量があっても、数ヶ月かけてようやく動くか動かないかではある。

人はアドバイスは聞いても、コーチまでされたくない。親の言うことだって聞かない。後で聞いておきゃよかった…がフツー。コーチしたい人の方が、コーチされたい人より圧倒的に多いのも皮肉である。

偉人の言葉を崇める人は多い。だが実践までするだろうか?ぼくはたいてい翌日には忘れている。それは人による。オバマ大統領の言葉はさっぱり忘れるが、ケネディ大統領の言葉は覚えている。なぜだろうか。

偉人でも世界観次第なのだ。自分の世界観と近いと思えば、聴くし読むし動かされる。

た とえばローリングストーンズのギタリスト キース・リチャーズの「人なんてひと皮剝けばみんなドクロさ」はよく覚えている。ドラマーのチャーリー・ワッツ が、「オレのドラマー」と指差してほざいたミック・ジャガーに「オマエのドラマーなんかじゃねえ!」と、ぶん殴った逸話も覚えている。ストーンズはぼくの 世界観の5割を占める存在なのである。

余談だが占い師の言葉は信じやすい。それは“アドバイスされたい窓”が全開だからだ。占い師は「こう言ってほしい」を感じ取り、開かれた窓にふーっと言葉を吹き込むだけだ。吸い込むように聴いてくれる。コーチ垂涎の商売である。どこか宗教と似ている。

コーチングを否定するわけじゃない。ただコンサルにしろコーチにしろメソッドじゃねえ、思いやりとハートなんだよ、と言いたいだけだ。今日は実はある人を思って書いたんだが、わかっているようでホッとした。だから助言じゃありませんからね(笑)。

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